ビッグモーターの不正
2023年7月18日、ビッグモーターの公式サイトにて行われた調査報告書の全公開により、ビッグモーターの保険金不正請求に関するさまざまな不正行為が明らかになりました。
しかしその後の兼重社長(辞任)による突然の会見では、上層部はこの不正請求に関与していないという立場を堅持。
彼らは、この問題については板金部門の勝手な行動であり、会社の上層部は全く知らなかったと主張。
会見での一連の発言は次のとおり。
「6月26日に報告を受けて、耳を疑った、こんなことをやるのかと愕然としましたね。その時初めて現場に入ってよく見とけばよかったなと、その内容は大事な大切なお客様の車をお預かりしてこれから修理する人間が傷をつけて水増し請求する!ありえんですよ。本当に許しがたいと」
「特に悪質な案件が5つあると書いてありました。その中でも、もう本当に衝撃的でこれはもう一線を越えてるなというのがゴルフボールを靴下に入れて振り回してひょう害車の損傷範囲を広げて水増し請求する。もう本当にこれは許せません。ゴルフボールで傷をつけるゴルフを愛する人に対するほんと冒涜ですよ」
「これは今事実関係を確認中ですけども、分かり次第刑事告訴を含む厳正な対処をしたいと考えております」
そんな中で、一部週刊誌に次のように垂れ込みがあったのです。
2006年ごろ、西日本にあるビッグモーターA店(メールには実名記載)で販売店の店長会議があり、全国から店長や工場長などが出席。
その時に、B店の店長(工場長だったかもしれません)から保険修理の話が上がったそうです。
それは事故でぶつけたボディパーツを保険修理した際、新品ではなくリユース品(中古品)を使用した事例の紹介でした。
中古品を使ったことで利益が上がったという報告だったのですが、その報告を受けた兼重社長(当時)は嬉しそうに、次のように話していたとのこと。
「請求は新品として保険でやればいい。お客様にはリユースだろうが新品だろうがきれいに色を塗って仕上げればわからんじゃろ。どんどん、リユース部品、リビルト商品を使いなさい」
詐欺の指示
2006年というと、兼重宏一氏(1988年生まれ)がまだ高校生であり、早稲田大学に入るかどうかを検討していた時期ですので、当然ながら不正行為に関与しているはずはありません。
テレビを中心とした報道では、宏一氏が「戦犯」として非難されていますが、実際には2006年には既に
「中古品を使用し、きれいに仕上げて新品パーツと同様の金額を保険会社に請求する」という卑劣な行為が行われていたことになるのです。
ビッグモーターに関しては、保険金に関すること以外にも数々の不正行為が明るみに出ています。
ビッグモーター副社長(息子)、各店舗を回るときに店長が予約してくれたレストランが美味しくないと、店長を降格処分にしていた pic.twitter.com/P6LEcuRZyW
— ゆな先生 (@JapanTank) July 31, 2023
冠水した車を堂々と販売し、告知義務を無視しているばかりか、返金を拒否して代車のレンタカー代まで請求する例も。
また、ビッグモーターに車を売却した人々の中には、「修復歴がある」という理由で減額交渉を強要され、結局は減額交渉に応じざるを得ずに車を手放すケースも後を絶ちません。
本来ならば、不当な減額交渉に応じる必要はありませんが、
「キャンセルできない」と脅されるなどの理由で150万円の買取額が90万円に減額されるケースもあったとのこと。
さらにその後、ビッグモーターの店舗でその車が「修復歴なし」として販売されていたという事実も明らかになっています。
ビッグモーターに騙された人々は、全国で何万人いるのでしょうか?
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