要塞のような建物に囲まれた高さ8mもある外壁。それが、2023年7月から注目を浴びている企業「ビッグモーター」の創業者である兼重宏行氏の自宅です。
中古車販売業界の大手企業のビッグモーターですが、同社は顧客から預かった事故車両をわざと損傷させ、修理代を水増しして保険会社に請求していたというのです。
兼重氏は7月25日に記者会見を行いましたが、不正請求について
「6月までその報告書を受け取っていなかった」「耳を疑うような話だった」
と語るばかりで、現場に責任を押し付ける姿勢に批判が集まりました。
会見では兼重宏行氏が代表取締役社長を辞任し、息子の宏一氏も取締役副社長を辞任すると発表。
近隣住民との関係
山口県岩国市の小さな自動車整備工場から出発し、たった一代で売上高5千800億円の大企業に成長させた成功者。
その成功の象徴が、3年前に東京都内に建てられた豪邸です。
兼重氏と妻のA子さん、そして息子の宏一氏と妻がこの豪邸に住んでいるとのことです。
近所の住民によれば、
「全く交流がありません。ほとんど徒歩で外出することはなく、車で出かけるので挨拶する機会もありません。今回の報道で、兼重さんのお宅だと知った人もいると聞きました。一家は白いベンツを所有しており、その車に乗っている兼重さんの奥さんの姿を時折目にすることがあります」
そんな中で実は3年前、兼重家と地域の町内会の間で「トラブル」が起きていたのです。
兼重さんの土地には、ソニー創業者の故・盛田昭夫さん(1999年死去)の自宅がありました。
その頃、町内会のゴミは盛田さんの家の近くの電柱に集められ、ゴミ収集車が回収していました。
しかし兼重さんのお宅が建てられた頃、ビッグモーターの社員を名乗る人物から「ゴミの出し方を変えたい」という申し出があったのです。
「家の近くにゴミがあるのは汚らしいので」と主張し、「ゴミは各家庭でプラスチックの箱などに入れて出すべき」という提案でした。
ゴミ収集業者とも相談したものの、「各家庭を回るのは難しい」という結論に。
話し合いをするにも、当時は誰が住んでいるかも町内会は知らなかったのです。
提案してきた社員に住民が、
「どなたが住むのかを教えていただいたうえで、顔を合わせてご相談しましょう」
とお願いしものの、「私たちは社員に過ぎず、代理ですから」
の一点張りで結局解決策は見つからなかった模様。
兼重の再婚妻
兼重氏にとって、A子さんは2番目の妻であり、再婚してから約40年が経ったと言われています。兼重氏の兄が岩国市に住んでおり、以下のように話しています。
「整備工場を立ち上げた当初は、資金繰りがかなり苦しかったです。弟は口を開けば『カネが、カネが…』と言っていました。私たち兄弟も借金の保証人になっていました」
最初の妻は当時の生活を支えてくれていましたが、後に離婚し、A子さんと再婚した後は経営が順調になっていったそうです。’88年には息子の宏一氏が生まれ、地元でも評判の邸宅を建てました。
地元の住人たちは、当時の兼重一家についてこう語っています。
「A子さんは小柄な美人で、いつもきちんとした服装をしていて、生活感を感じさせない女性でした。兼重さんとA子さんの間には男の子2人、女の子1人がいました。この地域では珍しく教育熱心な家庭だったと覚えています。お嬢さんが広島市内の中高一貫の私立校に合格したときには、喜んで話してくれました」
3人の子供は全員私立校に通い、自宅から駅までの送迎はA子さんが担当していました。
「兼重さんは息子の宏一さんが早稲田大学を卒業し、MBAを取得していたことを自慢していました。お子さんたちが小さい頃から学歴を重視していたようです。
A子さんはいつも白いベンツに乗っていた印象があります。兼重さんの自宅から町のゴミ置き場までは20〜30メートルほどの距離でした。ゴミを捨てる際もベンツで行き来していたので驚きました。社長の奥さんという立場だと、やはり違いますね」
兼重さんの会見の直後、週刊誌には当時のA子さんのゴミ出しマナーについての証言が掲載されました。地域の人が(A子さんが)ゴミの分別をしないので注意したら、怒鳴られたというものです。A子さんが注目される存在だったことは間違いありません」(前出・地元の住人)
キミはクルマ屋じゃなかったっけ?
お客様の車を傷付けるのはお客様への冒涜であって、兼重宏行君の好きなゴルフへの冒涜云々は指示を出した息子の宏一君への文句だよね(笑)?#ビッグモーター#兼重宏一 #兼重宏行#宏一を探せ pic.twitter.com/zERnfjhBNC— ついたー (@ToBe_Aoi_Tori) July 30, 2023
かつて兼重氏は、ビッグモーターの前身となる会社以外にも、何度か会社を設立し、頻繁に名称を変更していました。「有限会社ビッグボデー」「有限会社ブックセンタービッグ」といったものです。
“ビッグ”という言葉にこだわりを持ち、巨大企業や豪邸を築くことに成功した兼重氏とA子さんでしたが、晩年は傷ついてしまった印象は否めません。
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