28日には、全国の200以上の地域で猛暑日が観測され、40の都道府県で熱中症警戒アラートが発令されました。研究によれば、熱中症にかかると将来的に白内障になるリスクが4倍も高まることが明らかになりました。この日も列島全体で危険な暑さが続いています。
最も高い気温を記録したのは群馬県の伊勢崎で、39.4℃となりました。35℃以上の猛暑日は全国的に3日連続で、200箇所以上で観測されています。夏の猛烈な暑さには十分に警戒が必要です。東京では28日の午後3時までに熱中症の疑いがある男女38人が搬送されました。ただ、心配されるのは熱中症の症状だけではないようです。
金沢医科大学の眼科学講座の佐々木洋主任教授によれば、「熱中症にかかると白内障のリスクが高まる」とのことです。白内障は目の水晶体が濁る病気であり、研究チームは約260万人の診察データを元に、熱中症にかかった後に白内障が発症した人の割合を調査しました。その結果、熱中症にかかったことのない人と比べて、5年後に白内障を発症する確率が4倍近くも高くなることが判明しました。
佐々木教授は、「白内障は水晶体が濁ることで、最終的には目の奥に光が入らなくなり、視力がほとんどなくなってしまう」と述べています。白内障の原因として考えられるのは、暑さと強い日差しです。
佐々木教授はさらに説明しました。「眼内の温度が上昇すると、水晶体を構成しているクリスタリンというタンパク質が変性し、凝集して白内障を発症しやすくなるのです」と。まるで生卵の白身が熱で変色する現象のように、目にも同様のことが起きているのだと言います。
目の健康を守るためには、体温を下げるために水分補給をしっかり行い、目を冷やすことが重要です。
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