横浜市の市立中学校の男子生徒5人が、5月末に修学旅行で長崎を訪れた際に、被爆体験を伝える語り部の男性に「死に損ないのくそじじい」などと暴言を吐いたことが明らかになりました。
学校側は「被爆者を傷つけるような言葉遣いであることは非常に残念です。男性に謝罪し、今後も指導を継続していくつもりです」とコメントしています。
この暴言を吐いたのは、中区大鳥中学校の3年生男子生徒5人です。
この学校では、5月26日から28日までの2泊3日の修学旅行で長崎を訪れています。
2日目の27日には、生徒たちは9つのグループに分かれ、長崎市平和公園で「長崎の証言の会」という被爆者たちが原爆や戦争の悲惨さを話すイベントに参加しました。
語り部の一人である森口貢さんが、態度の悪い生徒に対して
「そういう態度なら話を聞かなくてもいい。出ていってください」
と注意したところ、その生徒たちは自分たちのグループを離れてしまいました。
学校の説明によると、その注意された生徒と
「普段から指導に従えない」として知られる生徒4人が集まり、別のグループを作って森口さんのグループに戻り、
「死に損ないのくそじじい」という言葉を大声で叫んだそうです。
さらに、森口さんのグループで話を聞こうとしていた生徒たちに対して、
「お前たちも笑ってみろ」「手を叩け」と言い立てましたが、他の生徒たちはそれに応じませんでした。
その場で学校の教諭3人が注意しましたが、生徒たちは
「自分たちの仲間が追い出されたからやった」と反論し、反省の意思は見せませんでした。
これに対し、森口さんは5月28日付けで学校長と学年主任に宛てた手紙で
「若い世代に戦争や核の悲惨さを伝えたいという思いで活動してきたが、それが伝わらなかったことは非常に悲しい」と述べています。
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