塩分摂取の過剰は、日本人の死亡率の上位ランキングで第6位に位置づけられており、食品の中でも第1位の要因とされています。
この問題は日本に限らず、世界的なものです。
塩は多くの料理に必要不可欠な調味料ですが、上手に使用しなければなりません。
日本の食文化では、味噌や漬物、梅干しなどの伝統的な食事には多くの塩分が含まれています。
また、健康的な食品である魚や納豆を摂取する際にも、醤油や塩分の多い食品と一緒に食べることが一般的です。
日本人の食事と塩分摂取は密接に関連しているため、戦略的な考え方が必要です。
塩に関する知識が蓄積され、懸念が高まるにつれて塩分の摂取基準も厳しくなってきています。
日本では、かつて成人の1日の摂取量は10g以下とされていました。
2005年には女性の場合は8g未満が推奨されていました。これは女性が塩分摂取による血圧などの影響を受けやすいためです。
そして、2023年からは20歳以上の男女の目標摂取量が1日に7.0g未満とされました。
一方、世界保健機関(WHO)では、1日に5g以下を推奨しています。
最近の調査によると、平均的な男性の摂取量は11.0g、女性は9.3gです。
これに対しての基準を考えると、男性も女性も推奨量を超えて摂取していることがわかります。
過去10年間では摂取量は減少傾向にありますが、まだ目標摂取量には達していません。
塩は昔から人々の生活に欠かせないものでしたが、過剰摂取は血圧を上昇させるなど健康への悪影響が懸念されています。
さらに、慢性腎臓病、心臓病、脳卒中のリスクが関連していると考えられています。
また、骨粗しょう症や胃がんとも関連性が指摘されています。
予防のためには、まず自分がどのくらいの塩分を摂取しているかを把握することが重要です。
料理をする人であれば、1gがどのくらいの量か、食塩を含む食品をどのくらい摂取しているかを知り、普段の塩の使用量を予想することが良いでしょう。
食品を購入して食べる場合は、パッケージに塩分の量が表示されているものもありますので、塩分が多そうなものを考慮に入れてみましょう。
コンビニエンスストアのおにぎりなども、塩分が多く含まれています。
塩分量がナトリウムで表示されている食品は、インターネット上には簡単に換算してくれるウェブサイトもありますので、利用すると良いでしょう
計算式は、「食塩相当量(g)＝ナトリウム量(mg)×2.54÷1000」です。
外食が多い場合は、店によって塩の使用方法が異なるため、調査が難しいかもしれません。
そのような場合は、一般的な食塩の量を教えてくれるウェブサイトを活用しましょう。
引用元：ダイヤモンド・オンライン
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