中古車販売大手の「ビッグモーター」が自動車保険の不正請求問題で注目を浴びています。
7月25日の会見後も、内部関係者からの告発が相次ぎ、メディアで大きく報じられています。
特に、売上のためなら手段を選ばない企業風土についての証言が目立っています。
片岡さん(仮名)という他社で買取営業をしていた人物は、ビッグモーターによる営業妨害を何度も受けたと述べています。
ビッグモーターの営業担当者が自身の携帯電話から客に電話をかけ、予定していた査定日時のアポを勝手にキャンセルしていたとのことです。
片岡さんは、この問題について日本自動車購入協会(JPUC)に相談。
JPUCによると、同様の相談が他にも寄せられているそうです。
また、元社員の古田さん(仮名)は、ビッグモーターの上司から
「他社の買い取りが決まった後に、契約を破棄させるために客の車に傷をつけるよう指示された」
と証言。
ビッグモーターでは、売上のためなら客の車を壊すことも厭わないようです。
整備士として勤務していた高木さん(仮名)も、上司のやり方に嫌気が差して退職したと話しています。
ある日、高木さんは客から頼まれ、車検に出された車のエアコンを点検していました。
この時、工場長が電動ファンモーターを叩いて点検している最中に、冷却機関の部品であるラジエーターを破損させてしまったのです。
高木さんは「ラジエーターの修理代は請求しないでしょうね?」と尋ねると、工場長は
「ラジエーターはよく壊れるものだから、お客様にもともと故障していた旨を説明して、修理代を請求するように」と指示。
工場長は客に負担をかけることに、何の罪悪感も持っていなかったようです。
上司が客の車を意図的に壊している光景を目撃したことは、一度や二度ではありませんでした。
車検の単価を上げるために、ブレーキオイルが漏れているように見せかけたり、ゴムブーツをわざと破ったりすることもあったそうです。
ビッグモーターは1976年に山口県で創業し、右肩上がりに事業を拡大してきましたが、その時期に所属していた元工場長の千葉さん(仮名)は、前社長の兼重宏行氏について
「ワンマンな経営者だった」と振り返っています。
千葉さんによれば、前社長は売上至上主義であり、社員の入れ替わりも激しかったそうです。
前社長は記者会見で全てを否定しましたが、社内の連絡ツールを通じて社員に対して罵詈雑言を浴びせていたとのこと。
そのため、役員たちも同じような態度を部下に取るようになったのだと千葉さんは語ります。
ビッグモーターの「環境整備」においても、前社長の命令で約20年前から行われていたと指摘されています。
幹部の気まぐれによって、月に1度の頻度で行われていたのだといいます。
千葉さんは、
「ボーナス査定が関係しており、みんな前日の夜遅くまで一生懸命掃除をしました。しかし役員たちは些細なことに文句をつけて喜んでいた」と述べています。
ビッグモーターは敷地内での問題指摘に対応することが難しくなり、結果的に道路の雑草まで注意されるようになったのだと彼は嘆いています。
これらの声は、寄せられた情報の一部にすぎません。
しかし、明らかになる度に不正行為が次々と浮かび上がっています。
この腐敗を完全に解消することはできるのでしょうか。
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