ジャニーズ事務所の創業者であるジャニー喜多川氏(2019年に亡くなる)の性的加害問題が話題となっています。
この問題の中で、同社が競合するボーイズグループのテレビ露出を阻止するために、各局に圧力をかけていたのではないかという疑惑や、局側の「ジャニーズ忖度」に対して世間から厳しい目が向けられています。
特にジャニーズ事務所との癒着が問題視されてきたのは、音楽番組『ミュージックステーション』(テレビ朝日系)です。
この番組では、毎週1組以上のジャニーズグループが出演していますが、他社のボーイズグループが出演する機会はないという指摘がネット上で長らく続いています。
しかし、9月11日付の「スポーツニッポン」によると、これまで出演機会のなかったSKY-HI率いるBMSGのボーイズグループ、BE:FIRSTが、『ミュージックステーション』に初めて出演するための最終調整に入ったと報じられました。
また、吉本興業とCJ ENMによる合弁会社のLAPONEエンタテインメント所属のJO1やINIについても、今後の出演の可能性があるとも言及されています。
しかし、彼らの出演に関しては、予想とは異なる状況が生じているとレコード会社関係者は語っています。
ジャニーズ事務所は今月7日に性的加害問題に関する記者会見を行い、被害者への救済を約束しました。
これにより、「社名変更の検討や、ジャニーズのメディアへの圧力とメディアの忖度を完全に撤廃する」という課題がさらに注目されることになったと芸能記者は述べています。
特にテレビ各局を含む大手メディアに対しては、新社長の東山紀之とジャニーズアイランド社長の井ノ原快彦が
「公平であるべきであり、(今後は)忖度は必要ない」と断言したことから、批判が日に日に増しています。
「特にテレビ朝日は、『ミュージックステーション』でジャニーズ以外の男性グループをほとんど出演させてこなかったことから槍玉に挙げられています。同局は東山が降板した『サンデーLIVE!!』でも、記者会見の模様を一切放送しないなど、未だにジャニーズ忖度の姿勢を貫いています。BE:FIRSTの初出演に関しても、ジャニーズ忖度を解消するための前向きな一歩というよりも、仕方なく行う措置と見られています」
と同紙は報じています。
『ミュージックステーション』は今月29日に3時間SPを放送する予定ですが、出演アーティストの集まりがなかなか困難な状況にあると制作会社スタッフは語っています。
「アーティスト本人や所属事務所からは、『出演を見合わせたい』という連絡が相次いでいるとのことです。一部のレコード会社では、『所属アーティストを一律で出演辞退させた』という噂も広まっています。番組側は今、これまで出演させてこなかったボーイズグループにも声をかけざるを得ない状況に追い込まれているのです」と同関係者は話しています。
しかし、これまでジャニーズファーストを貫いてきた『ミュージックステーション』は、他社のボーイズグループに関しては知識やコネクションもなく、大急ぎで出演者を確保しようと奮闘しているそうです。
「この動きは他のメディアも注目しており、結果的に『ミュージックステーション』に関する記事が相次いで出ているのかもしれません。3時間SPへの出演を見合わせたアーティストたちは、今まさに『ミュージックステーション』自体の姿勢や存在意義を問われており、番組に対して拒否感を示している傾向が強いため、今後もオファーが難しい状況が続くでしょう」と前出のレコード会社関係者は述べています。
このような状況から、目立つ「初登場」アーティストは確保できたとしても、結果的には出演者が足りなくなれば、『ミュージックステーション』はジャニーズに頼らざるを得ない状況になるでしょう。
その結果、3時間SPがジャニーズの祭りとなる可能性も十分に考えられますが、その際には視聴者からどのような反応が寄せられるのでしょうか。
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