「若く見えますね。大学生ですか?」
「いえ、専門学生です。最近ここで働き始めました」
短い会話の後、男性と女性は「価格」を交渉し、ホテル街に消えていきました。
東京・歌舞伎町の大久保公園では、売春の客待ちをする「立ちんぼ」が並ぶ光景が「日常」となっています。
11月上旬、周辺のネオンに照らされ、薄明るい夜空の下で、公園周辺の狭い路地には10代から20代と思われる複数の女性が腰掛けています。
彼女たちの視線は、輝くスマートフォンに向けられています。
ホストクラブのウェブサイトやホストの顔写真や動画が表示されています。
「今年の夏まで通っていました。指名したホストがいて、月に約20万円使っていました」
18歳の女性が打ち明けました。彼女は都内の実家から家出してきたのですが、まだ幼さが残る表情で話しています。
「ナンバーに入ることができればいいなって思っていました」
彼女は「推し」のステータスを上げることに夢中になっていました。
売春で得たお金をホストに贈ることには、抵抗や負担を感じていなかったのです。
現在はホストクラブに入り浸ることもなくなりましたが、生活費を稼ぐために立ちんぼを続けています。
午後9時を過ぎ、彼女は既に3人の客を取りました。
「あと1人で帰ります」と無邪気に微笑みました。
歌舞伎町は、600m四方に飲食店などが密集するアジア最大の歓楽街で、老若男女が行き交います。
しかしこの街は最近、異なる顔を見せ始めました。
中心部の「トー横」には行き場のない若者たちが集まっています。
そして、徒歩5分の大久保公園でも若い立ちんぼが増えているのです。
「以前は年齢が高めの女性が風俗店で稼げなくなったために立ちんぼをしていました」と、警察関係者は語ります。
地元の関係者によると、変化のきっかけはコロナの流行でした。
生活に困窮する若い女性が目立つようになり、コロナの終息後はホストクラブの売掛金の返済が増えたと言われています。
この関係者は「夜の街も本格的に営業を再開したためだと思われます」と推察しています。
実際、警視庁が9月に売春防止法違反容疑で摘発した35人のうち、約40%はホストクラブの売掛金の返済が動機だったと報告されています。
以前は公園の前に列を作っていた立ちんぼたちも、現在は公園の東側のホテル街や新大久保駅周辺に散り散りに立っています。
地元の関係者は、「公園が有名になりすぎて、立ちんぼたちにとってはやりづらくなったのだと思います」と話しています。
他にも変化があります。ホテルの前で露出の多い服装をした外国の「女性」たちがいます。
彼女たちは客待ちではなく、自ら声をかける特徴があります。
「実は彼らは男性です。コロナの終息後から急激に増えました」と地元の関係者は述べています。
以前は中南米や東アジアの女性が主流だった外国人の立ちんぼも、コロナの終息後には東南アジアの男性になってきているとのこと。
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