高校生の飛び降り
学校や家庭などで受けた苦しみに耐えきれなかった子供たちが、悲しいことに自分で命を絶ってしまう話を耳にします。声を上げても状況が変わらなければ、さらに追い詰められた気持ちになります。
そして人によっては誰かに頼るという考えすら出てこない場合もあるのです。こうした現実に対して悲しい気持ちを抱えている人にとって、かしわもち(@loveglasslip)さんの高校時代に起きた出来事は衝撃的だったことでしょう。
かしわもちさんが高校生の時、辛い状況に耐えきれずに自殺しようとしたことがあったそうです。しかしマンション13階の手すり部分に足を置いてた時、お母さんがその事態に気付きます。
なんでも願いごとを叶える券
お母さんが泣きながら財布から取り出したものが、かしわもちさんの行動を止めることとなりました。それは「なんでも願いごとを叶える券」です。
かしわもちさんがまだ幼稚園に通っていた頃、母の日に作ってお母さんへプレゼントしたものでした。お母さんはこの券を使ってかしわもちさんに「生きていて欲しい…!」とお願いをしたのですね。
高校の時に辛い事が続いてて、マンションから飛び降りる為に13階の手すりの部分まで足を置いてた事あった。
ただ、それに気づいた母親が泣きながら財布から幼稚園の時に作って母の日に渡した「なんでも願い事を叶える券」出してきて。
2人で抱き合って泣いたけどあれ以来死にたいと思ったことはない— かしわもち (@loveglasslip) 2018年10月12日
それを見たかしわもちさんはお母さんと一緒に泣いたのですが、この時を境に「死にたい」と考えることはなくなったと言います。
「なんでも願いごとを叶える券」をお母さんは使わず財布の中に入れて、大事にとっておいてくれたのですね。それが結果的にはお母さんの願い事を叶え、無事かしわもちさんの命を救う結果となりました。
誰かにとっての救い
かしわもちさんとお母さんとのエピソードを読んだ人たちからは、「泣きました」「生きていてくれて、ありがとう」などのコメントがたくさん寄せられました。
コメントの中には、当時のかしわもちさんと同じ高校生が「現在つらい状況にいる」とこぼしているものもあります。しかし、かしわもちさんが投稿したエピソードを読んで頑張る気持ちが湧いてきたそうです。
自殺したいと思うような、つらい状況に陥った経験のある人は多いことでしょう。今もその渦中にいるという人は、決して諦めないでください。
そこから抜け出せる日はやってきますし、助けてくれる人は必ずいます。かしわもちさんのエピソードが苦しんでいる多くの人に届き、誰かにとっての救いになることを祈っています。