衰弱した子猫
ある日、ケリーさんが自宅の近くを歩いていると、
ふと小さな箱に目がとまりました。
不自然に置かれた箱の中に目をやると、
そこには衰弱した子猫が入っていました。
ケリーさんは力無く鳴いているその姿を可哀想に思い、
手を差し伸べます。
すると子猫は、手のひらに登ってきました。
生後1ヶ月の子猫は早すぎる親離れのため、
栄養失調に陥っていました。
発育不足により体重も通常に比べてとても軽く、
表情もうつろだったそうです。
子猫が元気を取り戻すには、
数時間おきにミルクを飲ませる必要がありました。
しかし働いているケリーさんは、
一緒にいてあげることができません。
たくさんの愛情
そこで彼女は、子猫を自分のオフィスへと連れていくことに。
ケリーさんは子猫を『ティガー』と名付け、
オフィスのスタッフに紹介します。
するとスタッフ全員が、
すぐに可愛いティガーに夢中になりました。
休憩時間にはティガーの側に集まり、
一緒に遊んだり抱っこしたりと、
たくさんの愛情を注いでくれたのです。
ティガーはオフィスのスタッフの愛情を一身に受け、
次第に元気を取り戻しました。
そしてついにティガーが、
また一つ大人の猫に近づいた瞬間がやってきました。
それはミルクではなく、固形食を食べ始めたとき。
ここまで来ればもう安心。
これはティガーが衰弱していた小さな子猫から、
無事に大人の猫への一歩を踏み出した瞬間でした。
これにはオフィスのスタッフも大喜び!
全員でティガーの成長をお祝いしたそうです。
スタッフの一員
ティガーはすっかりオフィスのスタッフの一員となりました。
ティガーの仕事は、たくさんの喜びを届けること。
ティガーが来てからというもの、
みんなオフィスにいくのが今までよりずっと楽しみになったそうです。
ティガーはこれからも大勢のスタッフに囲まれ、
愛情に包まれながらすくすくと成長していくでしょう。
そして、その成長がみんなを幸せにしてくれます。
それこそが、ティガーの誰にもマネできないこのオフィスでの仕事なのです。
もうティガーは独りぼっちじゃありません。
出典:boredpanda