泣ける

因業ババァと呼んでいた母親の葬式でビートたけしが号泣した理由とは?

ビートたけしの母

明石家さんまさん、タモリさんと共にお笑い界のビッグ3と言われ、

映画監督としても「世界の北野」と絶賛されるビートたけしさん。

そんなたけしさんのお母様である北野さきさんはとても教育熱心な方で、

その甲斐あってたけしさんは明治大学工学部に現役で合格します。

しかしたけしさんは大学の環境に馴染めず、大学2年生の時に家出同然で一人暮らしを始めました。

そして程なくして大学を中退し、

アルバイトを転々としながらも松竹演芸場に出演することで徐々に頭角を現し、

人気芸人の階段を着実に昇って行きました。

しかしたけしさんがテレビでの露出も増えて芸人として売れ始めるた途端、

「病院代をくれ」「今までお前を育てた費用だから」

などと言っては、たけしさんからお金を20~30万円ほどのお金を度々受け取るようになったそうです。

こうして聞くと一見たけしさんのお母様がゲスいようにも思えますが、

このたけしさんが「因業ババァ」と呼んでいたお母様の行動には、深い愛情が隠れていたのです。

フライデー襲撃事件

ビートたけしさんが芸人として売れ始めると、

実の息子にお金を催促し続けるようになったたけしさんの母・北野さきさん。

そんな中、当時たけしさんと交際していた女性にフライデーの記者が強引な訪問取材を行い、

たけしさんがこれに激怒しました。

芸能史に残る大事件と言われる、「フライデー襲撃事件」です。

たけしさんは自身の後輩たちである「たけし軍団」の芸人たちと、

フライデーを出版している講談社に突撃したのです。

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この事件は連日マスコミで大々的に報じられました。

当然の結果なのか、たけしさんの母であるさきさんにも取材が行われました。

その時さきさんはマスコミの取材に対し、

「あんなどうしようもないのは、死刑にでもしてください」

と息子をぶっきらぼうに突き放すような発言をしました。

後日この発言についてたけしさんが母さきさんに真意を訊ねたところ、

「何言ってんだい、ああでもしなきゃ騒ぎがおさまらんでしょ」と語ったそうです。

下手に謝罪をすればよりマスコミの追求が激しくなると考え、

息子のためを想ってあえてこのように突き放すような発言をしたのです。

母の息子を思う気持ちが伝わりますね。

しかし、そんなさきさんは病気にかかってしまい、入院生活が始まりました。



母から贈られた紙袋

さきさんの入院生活が始まり、たけしさんも母のお見舞いで入院先を訪ねていた時のこと。

たけしさんは自身のお姉さんから、

「たけしに渡してくれ」とさきさんに頼まれたという紙袋を受け取りました。

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その中に入っていたものは預金通帳でした。

そして通帳には、さきさんの年金から捻出されたお金と、

それまでたけしさんに催促し続けてきたお金が丸ごと「たけしさん名義として」記載されていたのです。

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「自分の息子が有名人となった途端お金を催促する母親」

こうして聞くと、なんてダメな母親なんだと思う方が多いことでしょう。

しかしその行動は、実は息子を心配しての母の愛情だったのです。

さきさんはたけしさんがあまり貯金をしないことを心配し、

たけしさんから催促したお金を隠れて貯金していたのです。

たけしさんはこのことに気付いた時、お兄さん達から

「いつもオフクロはお前のことを心配している」と言われたことを思い出したと言います。

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「子供の貧乏は親の責任」  

「親の貧乏は子に連鎖する。それを断ち切るには教育しかない。」

この2つの言葉は、教育熱心だったたけしさんの母・さきさんが生前に残したという言葉です。

息子の行動に対して「死刑にでもしてください」とぶっきらぼうに突き放した母親。

一方で売れた途端にお金を催促し出した母親のことを、

「因業ババァ」とこれまたぶっきらぼうに語ったたけしさん。

そんな2人の間にも親子の絆、そして何より母親の愛がちゃんとあったんですね。

とても感動するエピソードだと感じました。

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