子どもが産まれるということは、
夫婦にとってこの上ない幸せの時間ですよね。
これからの幸せな未来を夢見て、
希望に満ちあふれますね。
そんな幸せの絶頂から突き落とされたような体験をする夫婦がいました。
妊娠18週目の時から、その運命は決められていたのです。
わずかな余生を家族一緒に過ごそうと、
すぐに家に連れて帰された赤ちゃん。
しかし赤ちゃんの雰囲気は、
そんな大人たちの気持ちに反していました。
余命宣告
これはアメリカのフロリダ州の出来事です。
エリカさんとスティーブンさん夫婦は、
8月に赤ちゃんを授かりました。
しかしそれと同時に、悲しみが始まりました。
妊娠18週目の時にお腹の赤ちゃんには、
ダウン症と大きな脳腫瘍があると診断を受けました。
医者からは手術が不可能と言われ、
余命宣告をうけてしまいました。
その赤ちゃんの名前は「アビゲイル・ジョーンズ」。
悲しい現実を受け入れるしかありませんでした。
余命数週間の娘との時間を、
最大限に味わうようにしたのです。
輝く生命力
夫婦の悲しみに反し、
よく笑いよく反応するアビゲイルは天使のような子でした。
元気に毎日を過ごし、1週間がすぎました。
そしてまた1週間がすぎました。
こんなにも笑顔で元気に過ごすアビゲイルの姿を見て、
エリカさんとスティーブンさんは余命のことが嘘のように感じていました。
そしてすぐにセカンドオピニオンを求めて、
アメリカ中の病院に問い合わせてみました。
そこで見つけたのが、ボストンにある有名な小児病院です。
アビゲイルの脳のMRIが撮り直されました。
そこに映し出されていたものに衝撃が走りました。
未来が一瞬にして変わることになります。
奇跡的な未来
再検査の結果腫瘍は良性で手術をすれば、
再発する可能性も低いことが分かったのです。
アビゲイルは無事に手術を受けることができました。
エリカさんは、Facebookに心からの気持ちを投稿しました。
「嬉しくって飛び上がりたい気分!愛らしい娘を見ているだけで、胸が詰まって息ができない。私の赤ちゃん、これからも一緒にいれるのよ!」
親にとっては耐え難い、子どもとの死の別れ。
しかし、これでアビゲイルにはそんな心配をする必要がなくなりました。
夫婦の子どもへの愛と、あきらめない気持ちが奇跡を呼んだのでしょう。
これからもこの家族にはたくさんの幸せが訪れることでしょう。