ラブラドールの優しい心
壁にもたれかかって座っている小さな男の子の目の前にいるのは、大型犬のラブラドールです。男の子は自分より大きな動物が怖いのか、少し近寄ってはみるものの警戒して自分から犬に触ろうとはしません。
しかし犬の方は仲良くなりたいのか、男の子に静かにそっと少しずつ近寄っていきます。そして、おもむろにポンと男の子の足に手を置きました。
これは、早く仲良くなれるのかと思っていたのですが、男の子は犬の手を避けてしまいました。やはり怖いのでしょう。その後も、男の子の方に手を置いたりしましたがダメでした。
しかし、犬は拒まれてもションボリしたりはしません。男の子は警戒心を解きませんが、犬はいろいろとアプローチをしてみます。
ふたりの心が触れた瞬間
なかなか仲良くなれない犬は、地面に寝転んでお腹を見せる仕草をしました。犬がお腹を見せるのは、自分の一番弱い部分を相手に晒すことなのです。
「僕は君を信頼しているよ」と男の子に伝えたかったのでしょう。その気持ちが通じたのか男の子は少し近寄り、犬に優しく覆いかぶさるように抱きしめました。
そして優しく頭を撫でてくれたのです。犬が教えてくれた深い愛情に男の子も心を開いてくたのでしょう。犬が見せてくれた大きな愛。人間も見習って人と触れ合いたいですね。