ある日、
アメリカのフロリダ州に住むレア・パスケさんのもとに、
一通のメールが届きました。
そのメールは彼女の友人からのもので、
息子のボーくんが昼食をとっている写真が添付されていたのです。
ただ昼食をとっているだけの写真。
しかしこの写真は、
レアさんにとっては涙が止まらなくなるほどの1枚だったのです。
息子を守ってくれる自閉症
レアさんは自身の中学生の頃を思い返し、
「いじめられた時には強がっていたけれど、家に帰ると一人で泣いていた」
と言います。
だからこそレアさんは今、ちょうど同じ年頃の息子がとても心配なんだそうです。
「これはとても失礼なことかもしれないけれど」
レアさんはそう前置きをして言いました。
「正直に申し上げて、息子が自閉症であることに感謝しています」
自閉症は、他社とのコミュニケーション能力が困難になる障碍です。
特徴的な身振り手振りを怪訝な目で見られたり、
周りの生徒の誕生日パーティに呼ばれなくても、当人は気づかない。
そして1人でランチをとっていても、当人は気にしない。
それゆえに自閉症はボーくんを守ってくれる、
とレアさんはそう言うのです。
レアさんは、ボーくんに毎日尋ねます。
「何か悲しいことはなかった?」
「ランチは誰と食べたの?」
レアさんが聞く限り、
ボーくんはたまに誰かとランチを食べることはあっても、
大概はひとりぼっちの様ですが、
それを当のボーくん自身は全く気にしていないようです。
そんな状況でも、ボーくんは笑顔の絶えないとても優しい子だとレアさんは言います。
息子の元に現れたヒーロー
そんなある日、レアさんの友だちからこんな写真が送られてきたのです。
「トラヴィス・ルドルフが、ボーくんと一緒にランチを食べてる!」
と、一緒に送られてきた文面にはそうありました。
レアさんは大変な驚きに包まれ、思わず聞き返しました。
「え?この人、誰?」
聞けばFSU大学のアメフト選手がボーくんの中学校に来ていたらしく、
トラヴィスさんはそのFSU大学のアメフト選手の1人だそうです。
全ての状況を飲み込んだ時、レアさんは涙が止まらなくなりました。
どうして、なぜ、そのような疑問は尽きません。
しかしレアさんは、「このことを一生忘れない」と言います。
今日というこの日だけでも、
自分の愛する息子がひとりでお昼ご飯を食べなくて良かった。
そんな想いが、レアさんの中に溢れたそうです。
レアさんは、その想いを綴ったFacebookの投稿の最後を、
こう締めくくっています。
「トラヴィス・ルドルフさん。あなたは、私にとってのヒーローです。息子の向かいに座ってくれたて、本当にありがとう!これからずっと応援します」
いつも一人でランチを食べ、
誰とも関わることをしないボーくんが誰かと一緒にランチを食べている。
ただそれだけですが、この一枚はレアさんには本当に嬉しく、
宝のような光景だったのです。
届いた想い
レアさんのFacebookの投稿は多くの人の心に響き、拡散され、
インターネット上で広く知られることになりました。
その結果この投稿は、トラヴィスさんの元にも届いたのです。
そのことに関して、地元メディアがトラヴィスさんにインタビューを敢行しました。
「僕は、あの子が自閉症だなんて知らなかったよ。ただ、一人で食べている姿が気になった。だから、ピザを買って『一緒に食べてもいいかい?』って、そう尋ねたんだ。その後は、ランチを食べながら、二人でいろんなことを話したよ。後になって、あの子のお母さんの投稿を見たんだ。思わず涙が出て、彼が幸せな人生を歩めるよう、祈らずにはいられなかったよ」
自分の何気ない行動によって、
レアさんが涙を流して喜んだことを知って、
トラヴィスさんは嬉しそうにこう語りました。
そんなトラヴィスさんの夢は、
たくさんの人に元気や勇気を与えるスポーツ選手になることだそうです。
「ランチを一人でとっていても大丈夫」
とレアさんに言っていたボーくんですが、
トラヴィスさんとランチをとりいろんなことを話していた時間は、
とても楽しくかけがえのないものだったのではないでしょうか?
あなたが日常でとった何気ない行動でも、
誰かの心に響いていることがあるのかもしれません。
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