みなさんも一度は、
クロネコヤマトを利用したことがあると思います。
クロネコヤマトの宅配便を、
不在だったために受け取れなかった経験はありますか?
そういった場合、ポストに「不在票」というものが入っていますよね。
この不在票に隠された秘密は、
とある女性の一言から生まれたそうです。
ある女性の一言
ヤマト運輸さんの社員である1人の女性は、
視覚に障がいを抱えていました。
そんな彼女のご友人にも、
目の不自由な方がいたそうです。
その方が、
「ポストに不在票が入っていたが気づかなかった」と話していたそうです。
そのとき、ご友人はとある一言を発しました。
「目が不自由で一人暮らしなんて、宅配便の人には分からないわよね。」
彼女はその言葉を忘れることができなかったそうです。
視覚障がいを持っている方でもすぐに分かる、
不在票の開発がスタートしました。
当初は、「点字の不在票を作る」という案が出ていたそうです。
横のギザギザ
しかし調査してみたところ、
目が不自由な人の中で点字を読めるのは2割程度だったそうです。
また、障がいを持つ人を特別視したくない、
そんな思いも合わさってこんな不在票が生まれました。
この横のギザギザにご注目です。
このギザギザによって、
クロネコヤマトからの郵便だということがすぐに連想できるように、
と「猫の耳」がモチーフになっているのだそうです。
この不在票への工夫は1977年からスタートし、全国で実施されています。
いつも何気なく見ていた不在票。
そこにはこんな素敵な話が隠されていたのですね。