2016年9月7日から18日に開催された、
リオデジャネイロパラリンピック。
NHKは、
『ユニバーサル放送』というパラリンピックの特集番組を、
視覚や聴覚に障害のある方も楽しめるプログラムを放送しました。
これは手話、音声、字幕などを使い、
試合の結果や感動を伝えるという試みでした。
その「ユニバーサル放送」で、
メインパーソナリティを努めたV6の三宅健さん。
番組内で手話を連日披露し、賞賛の声が上がっていました。
多忙を極める三宅さんですが、
どんなきっかけで手話を覚えたのでしょうか?
そこには三宅さんのファンを思う男前な心意気があったのです。
学ぼうとしたきっかけ
2016年9月7日から18日に開催された
「リオパラリンピック」の模様を伝えた、
NHKのユニバーサル放送。
放送に先立ち8月3日に行われた番組記者会見で、
V6の三宅健さんは記者からの質問に、
全て手話を交えて答えたそうです。
三宅さんはその中で、
「こういった手話を活かせる機会を頂き今から気持ちが高ぶっています」
と語りました。
なぜ、三宅さんは手話を覚えたのでしょうか?
幼い頃から手話を学んだわけではないのです。
実は、三宅さんが手話を学ぼうと決意したきっかけは、
V6結成10周年コンサートにありました。
このコンサートに来場していた、
聴覚障害を抱えたファンの女の子が手話で話した内容が分からず、
ファンの女の子を悲しい思いにさせてしまったことが心残りだったそうです。
また、自分自身もとても悔しい思いをしたとか…。
その後、三宅さんは手話を学ぶ決意をします。
忙しい中で時間を作り、週1回2時間の教室に通い、
3年をかけて手話を覚えていったのです。
その努力が実り、2014年4月から
『NHKみんなの手話』に出演するほどの腕前になりました。
人柄が現れた手話
しかも手話検定3級も取得しました。
『NHKみんなの手話』の講師である早瀬憲太郎さんから、
「三宅さんの手話は真面目な人柄が手の表現に出ている。」
との評価を得ています。
手話は手の細やかな動きの中に、
その人の心情や性格がでるそうです。
ファンを思う気持ちからスタートした、
三宅さんの心意気が現れているのでしょう。
そんな三宅さんは、
自身と同じV6のメンバーである岡田准一さんが
「人生で出会った中で一番真面目で一番不器用な人」
と言わしめるほどに真摯で真っ直ぐな人です。
その後、コンサートで出会ったファンの女の子と、
手話で話すことができたのかは分かりませんが、
テレビで三宅さんが手話を披露する姿を見て感激したことでしょう。
三宅さんがユニバーサル放送内で行った、
話しながら手話をするというスタイルは容易なことではありません。
障害がある人にもそうでない人にも、
試合の様子や結果を等しく楽しんでもらいたい、
という思いから努力を重ねた結果ですね。
三宅さんさんのこれからの活躍が楽しみですね。