突然の生理
アウトドアが大好きなジェーンさんは、週に3回はハイキングに出かけるそうです。普段は男女混合グループで出かけるそうですが、その日女性の参加者はジェーンさんだけでした。
順調にハイキングを楽しんでいたジェーンさんは、ゴールまであと20分という地点で下腹部に異変を感じました。なんと、予定よりも早く生理が来てしまったのです。
ですが運が悪いことに、予備の生理用品を持ち合わせていなかったジェーンさん。しかも、仲間には女性がいないのです。
楽しかったハイキングが、このままでは一瞬で台無しになりかねません。窮地に立たされたジェーンさんですが、彼女を救う男性が現れました!
見事な対応
下腹部を押さえながら、ゆっくりと歩くことしかできなくなったジェーンさん。彼女の異変に男友達の1人であるデイブさんが、気が付いて声を掛けてきました。
初めはトイレについて質問してきたデイブさんですが、ジェーンさんが否定すると「もしかして生理?」と聞いてきたそうです。男性に助けを求めても、相手も自分も困ると思ってしまうもの。
しかしジェーンさんが頷くと、デイブさんはまず前を歩く2人に、「ジェーンが腕にケガをして手当をしなければならない。後で追いかけるから2人は先に行っててよ」と声をかけました。
次に背負っていたバックパックを開けながら、「ナプキンとタンポン、どっちが必要?」と尋ねました。さらに生理用品とウエットテッシュを渡し、自分が持ってきた黒の長袖シャツを差し出して「腰まわりを隠すのに使うといいよ」と言いました。
おかしい事?
まるで女性のように見事な対応です!しかし、なぜ生理用品を持っていたのでしょうか?ジェーンさんの腕に絆創膏を貼り、先に行った友人への辻褄合わせも完璧にこなしたデイブさん。
あまりの手際のよさに、準備などについて質問をしてみました。すると彼は、「もう何年も、女性と一緒にハイキングに出かけているからね。僕のしたことは、おかしいことかな?」と何事もなく答えたのです。
ジェーンさんはエピソードを紹介した最後に、デイブさんについて「デイブのことを、好きになってしまったみたい。このような事を自然にされたら、好きにならずにはいられませんよね?」と語りました。
デイブさんの女性を思いやる自然な行動に対して、多くの女性から絶賛の声が上がりました。デイブさんは「生理」という現象に対して、自然に接してくれました。恥ずかしいことではなないはずなのに、「生理は隠すべきもの」というイメージが定着しています。
女性が困らないように、生理用品を持っていたデイブさん。
彼のようにイメージにとらわれず、相手のために万全を尽くす人が増えれば、素敵な世界になるでしょうね。