勝手におやつ食べた？
ワンちゃんを2匹飼っている飼い主さんがある日、自宅へ帰ってきた際の出来事です。カーペットの上には、噛みちぎられたと一目で分かるおやつの袋が落ちていました。
中身は勿論すっからかんなので、誰かがおやつを美味しくいただいたことは明らかです。容疑者は自宅にいた2匹のワンちゃんに絞られます。
どちらが犯人なのか、飼い主さんがおやつの袋を持って聞き込みをしました。1匹目は赤いスカーフを首に巻いているワンちゃんです。
おやつについて聞いてみましたが反応は鈍く、戸惑うように視線を逸らしているように見えます。これではいまいち分かりません。とりあえず、もう1匹のワンちゃんにも聞き込みをしに行きましょう。
モロバレ
2匹目のワンちゃんは声をかける前から、気難しそうな表情で尻尾を素早く振っていました。おやつの話をしたところ、顔を下に向けて言葉を聞きたくなさそうな素振りを見せています。
ふいにワンちゃんはうなった鳴き声を上げたかと思えば、歯をむき出しにして笑うような表情になりました。こんなにわかりやすい態度をとったら、自分が犯人であることを自白しているようなものです。
食べたことを隠しきれないと悟ったのか良心がうずいたのかはともかくとして、このモロバレな反応には思わず笑ってしまいます。
ひとまず悪いことをしたという自覚はあるようです。最後に「ペナルティボックス(お仕置き部屋)へ行きなさい！」と言われると、抵抗せずにペナルティボックスがある方へ歩いていきました。
