寝床
日頃愛用しているものを勝手に人に使われると、腹が立つものですね。それが自分のベッドだったら、怒りは最高潮に達するでしょう。
それほど、ベッドや枕は人に使われたくないものです。人間でさえそうなのですから、ワンちゃんならなおのことでしょう。
犬を見ていると、自分の物を守る気持ちが強いようです。飼い主さえも、いつも使っているクッションなどを少しでも動かそうとすると、「何をするの?」と文句を言いたそうに急いでやってきます。
そんなワンちゃんが子猫に自分のベッドを取られたら、すごい剣幕で子猫を追い払ってしまうでしょう。しかし、あるお家のワンちゃんはそうではありませんでした。
意外な対応
ある日、3匹の子猫たちはふかふかのベッドの中で、無邪気に遊んでいました。しかしこのベッドは、この家のワンちゃんのベッドなのです。
ワンちゃんが気づいてやってきました。遊んでいる子猫たちをじっと見つめています。しかしワンちゃんは、いつまでたってもじっと子猫たちを見つめているだけ。
ベッドを取られても、じっと耐えているのです。それを見て、飼い主さんはワンちゃんを撫で撫でします。ワンコはふてくされてしまったのかと思いましたが、飼い主さんをじっと見つめます。
「僕は気にしてないよ。だから子猫たちを叱らないでやってね」目がそう言っているようです。子猫たちに寝床を占領されても、決して怒らず見守るような仕草。大人の対応に感心しますね。