結婚式は女性にとって、人生で最大のイベントです。
そして、親子の心のつながりがよく表れる場でもありますね。
新たな門出への期待と祝福と共に、
育ててもらった両親からの巣立ちの時でもあります。
普通でも涙を拭うハンカチが手放せない巣立ちの瞬間ですが、
ぜひ見ていいただきたい結婚式があります。
こちらの映像を見ると、親の子供を思う愛情の強さに感動します。
ご紹介するのは、
2013年10月13日広島県アーククラブ迎賓館で行われた、
徳永望さんと岡本淳志さんの結婚式です。
印象的なのは、バージンロードに向かう新婦の父の腕に、
新婦の母の遺影が抱かれていることです。
母のために結婚式を…!
2人は望さんのお母様のガンが発覚した後の、
2013年の4月に婚約しました。
そして結婚式場を探していたころ、
お母さんの容態が悪化し、入院することになりました。
そのような事態ですので、
二人は結婚式の計画を中止することにしました。
しかしどうしても、
母に花嫁姿を見てもらいたいと思っていました。
そんな時に、病室での結婚式を執り行ったことのある、
アーク迎賓館を知るようになりました。
2人はアーク迎賓館のプランナー林さんと相談しながら、
病室での結婚式の計画をたてました。
式は望さんのお母様へのサプライズの結婚式として準備されました。
・当日、お母様に散歩に行ってもらう
・病室でウェディング姿の新婦の望さんと新郎が待機
・新郎・新婦の誓いの握手などのセレモニーを行う
時間にしてわずか10分の式でしたが、
家族にとっては忘れることができない、
大切な時間として記憶に残りました。
亡き母からのサプライズプレゼント!
残念ながら望さんのお母様は、
サプライズ結婚式の1ヶ月後に亡くなりました。
そして2人は、改めて結婚式を行うことにしました。
その時に望さんのお母様から2人に、
サプライズプレゼントとしてビデオメッセージが流されました。
新郎、新婦、列席の人々は大粒の涙を流しながら、
望さんのお母さんのメッセージに耳を傾けました。
亡くなる3か月前に撮影されたメッセージの内容とは、
感謝と二人の新生活への助言でした。
以下、全文を動画より引用させていただきます。
二人でいろいろな人に支えられていくのでしょうけど、決して二人だけじゃないし、周りのいろいろな人が助けてくれるから、いつでも甘えていいんだよ。
そういう時に、いっぱい感謝してください。「ありがとう」って言葉が家庭の中にあふれるようにしてください。
「ありがとう」って言ったら、いっぱい幸せな家庭ができるんじゃないかなって思います。私はいま本当に感謝でいっぱいです。すごく幸せです。
結婚式には人それぞれの思い出があります。
人が人を思いやる心。
メッセージの中のお母様の言葉に込められた人への感謝、
「ありがとう」を忘れないということ。
慌ただしい日常の中で忘れがちな言葉です。
人への思いやりと感謝をこの結婚式は、
思い出させてくれます。