世界的な日本食ブームの今、
日本食の魅了は何かという疑問が出てきますね。
現在の日本では、
ハンバーガーに代表されるファーストフード、ピザ、
パスタなどの子供たちや若者が大好きな洋食が、
どんどん各家庭に浸透しています。
今ではおふくろの味という言葉が、
懐かしく感じるようにもなってきているのではないでしょうか?
そこで東北大学の都築毅准教授を中心とした研究グループが、
日本食の健康効果を調べるというとても面白い実験をおこないました。
日本食の魅力
世界的な長寿国となった日本。
その要因の一つとして日本食が挙げられています。
そこで日本食の秘密を探るために、
研究グループは1975年当時の日本食を4週間食べ続けるとどうなるか、
を探ることに主眼を置いた実験を行いました。
まず、実験対象者を2つのグループに分けました。
①1975年当時の日本食を食べる
②現代食を食べる
この2つのグループです。
なぜ1975年当時の日本食を対象としたかというと、
マウス実験の結果1975年当時の食事が、
健康有益性が高いことが実証されていたからです。
研究レポート
実験結果
1975年当時の食事を食べ続けたグループに見られた結果は、次の通りです。
・健康的に痩せた
・ストレス軽減、運動能力増加
1975年、40年前の食事はとても健康に良いということが明らかになりました。
実験結果の分析
1975年当時の食事の特徴は、以下のようなことが挙げられます。
・食材の多様性
・「揚げる」、「炒める」が少ない
・適度な肉類の摂取
・砂糖、塩の使用を抑えている
・一汁三菜(主食、汁物、主菜、副菜×2)
今回の実験結果は、
以下の三点に結びつくのではないかと実験グループは述べています。
現在の食生活を見直す良いきっかけとなり、
食育を促す、世界的な日本食ブームをさらに高める、
老化性疾患の予防に役立つのではないかと考えられています。
この実験のレポートにつきましては、こちらをご覧ください。
健康のための食事
日本食の特徴は、
魚と野菜を中心にした食事ということにあります。
かつて私たちは、
バランスの取れた食事を知らず知らずの間に摂っていたのです。
残念なことに、
食事の欧風化が進むごとに従来あったバランスが崩れてきました。
そして交通手段の整備にともなって、
運動不足も深刻なものになってきた結果、
肥満の問題が台頭してきました。
食事内容を40年前に戻すことは不可能なことですが、
40年前の食事内容を知ることで、
少しでも健康的な食事とはどんなものかと知ることができますね。