戦場に取り残された猫
シリアのアレッポという街で多くの猫を守っている1人の男性がいます。
彼の名はモハメッドさん。
空爆が続いているアレッポの地で猫たちの保護施設を作り、運営しています。
シリアでは「アラブの春」をきっかけに始まったシリア内戦で、空爆などの大きな被害を受けました。
人々は国内外へ去ることを余儀なくされ、飼っていた猫も置いていかなければならなくなったのです。
そんな中、モハメッドさんは残された猫たちを保護しようと立ち上がりました。
人々がアレッポから去るほど保護する猫は増えていきました。
初めは20匹ほどだった猫たちも今は100匹を超えています。
そんなモハメッドさんが多くの猫たちを保護している様子をご覧ください。
アレッポのねこ男
空爆が続くアレッポの地でたくさんの猫を愛する彼のことを、
みんなは「アレッポのねこ男」と呼ぶようになりました。
ある日、小さな女の子が泣きながら子猫を連れてきました。
彼女は国外に避難しなけらばならず、猫を置いていかなければならなかったようです。
「猫が恋しいので写真を送ってほしい。戻ったら必ず猫を引き取りに来る」
と彼女がモハメッドさんにお願いしたので、
モハメッドさんはトルコに避難している彼女に猫の写真を送り続けているようです。
たくさんの猫に愛情を注ぐモハメッドさんは、
「私の友達を含めてみんなこの国を去ったが、いまここではこの猫たちが私の友達だ」
と語っています。
彼の行動には本当に頭が下がりますね。