あだち充先生が描いた、多くの方に愛された大人気漫画『タッチ』。
2016年10月12日に発売された「月間少年サンデー」で、
同作のタイトルの由来が衝撃すぎると話題になっています。
それは、同誌であだち先生にインタビューした時でした。
まずあだち先生は、かっちゃんこと上杉和也の死について、
驚愕の事実をさらりと返答したのです。
その他にも、連載当時の仰天裏話が次々と語られました。
なぜあだち先生は、かっちゃんを死なせてしまったのでしょうか?
かっちゃんの死
大人気漫画『タッチ』について、
記者はある疑問を作者であるあだち先生に問いかけます。
記者:「なんで『タッチ』で上杉和也を殺したの?」
あだち充先生:「最初から殺すつもりだった。」
こんな驚愕の事実を、
あだち先生はサラリと答えてしまいました。
彼は甲子園出場をかけた予選の決戦の日に、
子供を庇ってトラックにはねられてしまいます。
そして、兄のたっちゃんこと上杉達也がかっちゃんの代わりに、
ヒロインである浅倉南の夢を叶えるため、
甲子園を目指しました。
コミックスで言えば26巻中の7巻目に起きた悲しい展開であり、
多くのファンがショックを受けた事でしょう。
あだち先生は当時の担当編集者に、
「人気のあるキャラだから殺すな」
と散々釘を刺されていたそうですが、
原稿を置いて行方をくらましたそうです。
「かっちゃんは殺すな」
作者のこだわり故か、
あだち先生は物語の内容を変更する気がなかったようです。
「週刊少年サンデー」の現編集長の石原武法さんも、
当時の事について振り返っています。
当時の編集長はあだち先生が担当の注意に耳を貸さず、
かっちゃんを死なせる展開にする雰囲気を感じ取り、
「死んだら載せない」と言いました。
それにもかかわらず、
散々釘を刺していたあだち先生の担当編集者は、
事実を隠しながら「死ぬわけない」と嘘を付きました。
最初からかっちゃんが死ぬ運命だという事に、
ファンの皆さんはショックを受ける事でしょうが、
それからの話の展開に誰もが盛り上がっていき、
名作となったのも事実です。
そしてあだち先生がこの事と合わせてこのようにも語りました。
「タイトルの『タッチ』は『バトンタッチ』の『タッチ』だからねえ」
まさにあだち先生の狙った通り、
主人公の「バトンタッチ」で物語を最高の作品として、
完成できたのではないでしょうか?