野良猫と飼い犬
今から3年半前のこと、ギリシャに住む夫婦はとある保護施設から犬の「メリ」を引き取りました。そしてメリと夫婦が初めての散歩に出かけた時、1匹の野良の子猫と出会いました。
この出会いがキッカケで、夫婦はある行動に出ます。メリが出会った子猫は、メリが散歩に行くたびに後をついてくるようになりました。
野良の子猫が心を開くほど、メリは優しい雰囲気を纏っていたのかもしれません。しばらくすると、その子猫が病気を患っていることに夫婦は気付きました。
子猫の病気を心配した夫婦はすぐに子猫を保護し、病院へ連れて行きました。そしてそのまま新しい家族として迎え入れたのです。その後のたくさんの猫たちとの触れ合いを、動画にてご覧ください。
30匹の野良猫をお世話
その後もメリが散歩をする度に近所の野良猫と仲良くなっていき、その数はいつの間にか30匹にもなりました。メリの散歩ルートも、いつの間にかご飯をあげるために長いルートで散歩をするように。
そして、散歩中に病気の野良猫を見つけると必ず獣医さんのところへと連れて行き、不幸な猫を増やさないようにと猫の去勢や避妊を積極的に行ったのです。今や近所に住み着く野良猫の99%が去勢・避妊を終えています。
また、野良猫たちもメリとその夫婦の姿を見ると嬉しそうに駆け寄るようになったそうです。メリとその夫婦がご飯をあげるようになり、社交的な野良猫も増えていったそうです。そして、夫婦はついに「SCARS」という名前の保護団体を設立。
少しでも不幸な野良猫を出さないようにと地元の野良猫の去勢・避妊を行い、また新しい家族と出会えるよう里親探しも始めました。「1匹でも多くの野良猫を幸せにしたい」と願う夫婦の行動が、たくさんの野良猫を幸せにしました。