バットンさんはアメリカのある小学校で用務員をしており、
とても働き者で仕事に誇りを持っています。
学校を清潔に保つようにするのはもちろんのこと、
生徒たちや先生のことまで気にかけてくれるような人でした。
そのため、生徒たちの彼に対する信頼はとても厚く、
彼らはまるで親のように慕っていました。
生徒たちはバットンさんと一緒にいると、
いつも幸せそうに笑います。
バットんさんはこう言っています。
「子供たちの笑顔を見ると、幸せな気持ちになるんだ。」
そんなバットンさんに何かしてあげよう、と周りの人は考えました。
体育館へ・・・
生徒たちが体育館で何かをしています。
バットんさんはそれについて、
学校を紹介するものを作っているのだと思っていました。
しかし実はそこで、
バットンさんを迎える準備をしていたのです。
生徒たちは前々からこの日のために準備をしていました。
そして、先生はバットンさんをこう呼び出しました。
「バットンさん。子どもたちが大量の水をこぼしてしまったの。すぐに来てもらえないかしら?」
それを聞いたバットんさんは、
急いでモップを持って体育館へ向かいました。
すると、そこに待っていたものは…。
嬉しいサプライズ
待っていたのは、みんなからの大歓迎でした!
何も知らずに体育館に入って行ったバットンさんは、
割れんばかりの拍手と子どもたちの歓声で迎えられたのです。
バットんさんは思わず目に涙を浮かべます。
「私たちはバットンさんを愛しています。あなたは私たちのすべてです。学校を代表してバットンさんに感謝し、これを贈呈します。」
先生からこんな言葉を贈られた後、
バットんさんには1,000ドルが送られました。
次は生徒たちの言葉です。
「バットンさんは学校を綺麗にしてくれるだけじゃなくて、いつも面白いジョークで笑わせてくれて毎日を楽しくしてくれます。感謝してると同時に、本当にバットンさんが大好きです。」
可愛い口でこんなことを言われたら、
胸が熱くなってしまいますね。
積み重なった信頼
バットんさんは本当に嬉しかったのでしょう。
「この日のことは忘れないよ!サプライズをされるなんて思いもしなくてとてもびっくりした。めったに泣くことなんてないのに泣いちゃったよ。この仕事をやっていて本当に良かったって感じるね。」
バットンさんが、学校中から愛されていることがよくわかりますね。
日頃一生懸命仕事に向き合っているバットンさんだから、
体験できたことですね。
バットンさんは、これからも学校中を綺麗にしてくれるでしょう。
そして、子供たちに笑顔を向けるのでしょう。
子供たちも、先生もそのバットンさんの笑顔に明るく応えることでしょう。
ここにはいじめも校内暴力も全く存在しないようです。
信頼関係を築くのは一朝一夕で出来るものではありません。
バットンさんのように日頃の努力の積み重ねなのですね。