アメリカで殉職した警官のニュースを、
よく耳にする気がします。
銃社会を取り締まるアメリカの警察官の仕事は、
大変過酷なものだと思います。
また殉職した警官の残された家族は、
その喪失感をどのように埋めていくのだろうかと思います。
とりわけ幼い子供にとっては、
精神的ダメージは計り知れないでしょう。
今回は殉職した警察官の末娘を勇気づけるためにとった、
同僚警官たちのお話です。
殉職
アメリカはカリフォルニア州の警官、
ホセ“ギル”ヴェガさんは65歳で、
勤続35年のベテラン警官でした。
ヴェガさんには8人の子供がいて、
2016年12月には退職が決まっていましたが、
残念なことに10月にヴェガさんは殉職してしまいました。
ヴェガさんが亡くなってから数週間後のある朝、
ヴェガさんの家の前にたくさんの警官が集まりました。
学校へエスコート
実はその日、
亡くなったヴェガさんの8歳の末娘のヴァネッサちゃんが、
ヴェガさんが亡くなってから初めて登校する日だったのです。
朝、ヴェガさんの家の前に集まった警官たちは、
ヴァネッサちゃんを学校までエスコートするために集まっていたのです。
玄関のドアを開けた瞬間は、
驚いていたヴァネッサちゃんでしたが、
学校までエスコートしてくれた警官たちの一人一人と、
ハグをして感謝を表しています。
警察官たちの思い
警察官たちは、
ヴァネッサちゃんが少しでも癒されることを願っている、
と語っています。
また父親が恋しいと思う時には、
彼らを思い出して欲しいと言います。
動画の中で警官が、
自分たちのことをヴァネッサちゃんの叔父さんだ、
と語る姿から彼らの温かい思いやりが伺えます。
玄関を出たヴァネッサちゃんが、
最初は戸惑いながらもとても嬉しそうなのが印象的でした。
きっとこの日に登校するのは、
ヴァネッサちゃんとってとても気の重いものだったでしょう。
しかし、
この思いがけない亡き父の同僚警官たちの学校へのエスコートは、
ヴァネッサちゃんに勇気をあたえてくれたことでしょう。