地震などでエレベーターが突然止まってしまった場合は、
非常時の連絡ボタンを押してエレベーターの管理会社に連絡をし、
救助を待つのが一般的。
しかし、あんな狭い密室の中に突然閉じ込められてしまったら、
この一連の行動を取るのも一苦労。
大人だってなかなか冷静に対応できません。
しかし、ある少年はそんなことありませんでした。
むしろ冷静すぎたほど。
正しい救助要請
中国にある、
とあるマンションのエレベーターが突然故障してしまいました。
その故障したエレベーターには、
このマンションに住む中学3年生の孫軼瀟くんが閉じ込められていました。
いつも通り学校からの帰り道で起きた事故。
あともう少しで我が家に着くのについていません。
そんな孫くんはエレベーターから救助されるため、
3つの行動をとりました。
まず、エレベーターの全フロアの停止ボタンを押したのです。
これにより、エレベーターが落下してしまうのを防いだのです。
またカバンからノートを取り出し、
「なかに人がいます。管理会社に連絡して下さい」
と書いた紙をエレベーターの扉の隙間から外へ。
うまく外の人がこの手紙に気がついてくれれば、
気が付いた人が管理会社に電話してくれるからです。
そして最後に、
エレベーターの非常用のインターフォンを押し続け、
救助の依頼をしました。
孫くんは、エレベーターに閉じ込められた際にやるべきことを全て行ったのです。
まるで、エレベーターに閉じ込められたことが今までにも複数回あったかの様ですね。
もし初めてなのであれば、よくここまで知っていたな、と感心するレベルですよね。
救助要請も完璧にこなし、
あとはエレベーターが復旧、
もしくは救助されるのを待つだけとなりました。
管理会社と救助隊はすぐに駆けつけ、孫くんも一安心。
冷静男子学生
しかし、エレベーターの扉がなかなか開きません。
どうやら救助が難航しそうな予感です。
なんと5時間もの間エレベーター内に閉じ込められ続けました。
孫くんは大丈夫なのでしょうか?
いくら救助要請をスムーズに行ったからといっても、
まだ中学3年生。
5時間も外に出られなければ、不安にもなりますよね。
5時間以上経ち、
やっとエレベーターの外に出られた孫くん。
エレベーターの中で何をしていたのか聞いてみると、
なんと宿題をやっていたと言うのです。
しかも数学・国語・物理の教科の宿題は、
閉じ込められていた時に終わらせてしまうほど。
孫くん、かなり勉強が好きみたいです。
きっと勉強して気を紛らわせていたのでしょう。
そんな彼には、『冷静男子学生』というあだ名が付けられました。
私たちも突然思わぬトラブルにあいます。
トラブル時には孫くんを見習って冷静に対処しないといけませんね。