困っている人を助けるのには、
勇気がいります。
助けたくても勇気がないせいで行動に移せず、
自己嫌悪に陥ることもあります。
しかし勇気を出して手助けした際の気持ちの良さは、
言葉にはできません。
今回はバングラデシュで、
ある少年が命をかけて氾濫する川から子鹿を救った、
というお話をご紹介いたします。
少年の勇気
バングラデシュのノアーカリーで川が氾濫し、
逃げ遅れた子鹿が溺れそうになっていました。
人々はどうすることもできず、
ただ事態を眺めているだけでした。
ところが、Belalという名の少年は違いました。
Belalさんは自分の身長よりも深い上に、
氾濫もしていた川に飛び込んだのです。
そしてBelalさんは、濁流に抗って必死に子鹿の元に向かいます。
川の水はBelalさんの頭にまで達していましたが、
なんとか子鹿の足をつかむことができました。
子鹿を水につけることなく、
Belalさんは必至に陸に戻ろうとします。
Belalさんはどんなに不安定な姿勢になっても、
決して子鹿の足を放しませんでした。
Belalさんは、ひたすら陸を目指しました。
ようやく陸にたどり着いたBelalさんは、
安全な場所に子鹿を放してやりました。
子鹿は無事に家族と再会し、森に帰っていきました。
Belalさんへの賛辞
ただ事態を見守るしかなかった人々から、
Belalさんへの賛辞が沸き上がっています。
Hasibul Wahabさんも見守るしかなかった1人ですが、
次のように語っています。
「彼も子鹿を救おうと思って川に飛び込もうとしたが、川の状態があまりにも危険だったので断念しました。Belalさんがとても勇敢だったので、感銘を受けた。」
弱いものの苦しむ姿を無視することができないで川に飛び込み、
自分の命をかけて子鹿を守った姿に感銘を受けます。
救いたくても実行に移すことができない人が大半です。
少年の必死な様子は、写真から充分に伝わってきます。
この少年もこれらかの人生の中で色々な出来事に遭遇するでしょうが、
子鹿を救った際の勇気を忘れないようにして生きていってほしいですね。