500円玉の仕掛け
いつもお世話になっている紙幣や硬貨。
紙幣は偽造防止のため、
透かしの印刷や模様に細工をしているのは知られていますが、
硬貨にも細工されているのをご存知ですか?
現在みなさんが使っている500円硬貨は、
2000年8月に新しくデザインされたものです。
どこに細工がされているのか見つけられるでしょうか?
それでは、偽造防止のための小さな仕掛けをご紹介します。
この部分は、ご存知の方も多いかもしれません。
500円硬貨は中央に大きく
「500」という文字がありますが、
斜めにして「0」の部分を見てみると…。
「500円」という文字が隠れています。
次にこの隠し文字を知っていた方も知らなかった方も、
ここは見えてないだろうという箇所をご紹介します。
肉眼では…
見えますか?
「ただの彫り込みしか見えない」という方が、ほとんどだと思います。
では、その部分をさらに拡大してみましょう。
この端の部分です。
「N」という字が見えませんか?
次に反対側の端です。
「I」という字が見えます。
次は「0」の部分に移ります。
「P」の字が見えますね。
ここまでくると
「おや?この文字の並びは…」と思うはずです。
反対側には「P」という文字が…。
もう一つの「0」を観察すると、
「O」の文字があります。
最後の文字はもうお分かりでしょう。
反対側に「N」の文字です。
全て合わせると『NIPPON』が彫り込まれています。
これを知っていたという方は、
少なかったのではないでしょうか?
しかしここだけではありません。
まだあります!
表にも細工が…!
まずは「N」です。
次に「I」ですね。
今度は近くに見えます。
今度は「PP」の文字が、向こうに「O」らしき文字が…。
やっぱり「O」ですね。そして最後に…。
「N」でした。
『NIPPON』という文字は見えましたが、
拡大しすぎて全体の模様はわかりませんでした。
この仕掛けは造幣局では公開されていませんが、
硬貨マニアでは有名な話だとか。
この500円硬貨は、
「コイン・オブ・ザ・イヤー」
という国際的な貨幣のコンペティションで、
2002年に『最も革新的なコンセプト貨幣』
として表彰されているそうです。
これだけ細かな仕掛けがされていると、
表彰されるのも頷けます。
あなたも虫眼鏡を取り出して、
観察してみましょう。
マニアにも見つけられていない仕掛けを、
もしかしたら発見できるかもしれませんよ。