ある台風の日のことです。
男性は雨に濡れて震えているスズメを発見しました。
家族とはぐれてしまったのでしょうか?
スズメは男性が近づいても、
逃げようとはしませんでした。
ただ不思議そうに、
その男性を見上げていました。
手を差し伸べると、
ちょこんと手の上に乗りました。
保護
男性は雨に打たれない場所にスズメを放してやり、
親鳥が迎えに来るのをじっと見ていました。
しかし、親鳥が迎えに来る様子はありませんでした。
さらにそこは猫が多い場所だったので、
そのままにしておくわけにも行かず、
男性は家に連れて帰って一晩だけ、
スズメを保護することにしました。
男性は連れ帰ったスズメの濡れた羽を、
優しく拭いてあげて乾かしたり、
ご飯をあげたりと献身的に世話しました。
すると翌日の朝、大変貴重な姿を見せてくれたのです。
スズメはその後、
男性が作った巣の上で熟睡してしまいました。
スズメの眠ったところを見たことがあるという方は、
なかなかいないのではないでしょうか?
こんな感じで眠るのですね。
確かに貴重な映像です。
スズメも可愛いですね。
鳥獣保護法
親身に世話をすると情が湧いてきてそしまいそうです。
しかしながら、
野生のスズメは飼うわけにはいきません。
その後目を覚まし、
元気になったスズメは外の世界に帰っていったそうです。
親鳥に会えるといいですね。
本来野鳥を家庭で飼うことは、
『鳥獣保護法』で禁止されています。
ウグイスやメジロも、
捕獲して家で飼ったりすると、
罰則がある場合もあります。
その反対にカラスや鳩を駆除したい時も、
自治体などに相談する必要があります。
男性は野生のスズメを保護したのは、
軽率だったかもしれないとしながらも、
あのままでは震えて死んでしまったかも知れない、
と思うと放っておけなかったと言っています。
優しい男性に出会えてスズメも良かったですね。