苦境の浅田真央
2016年12月25日に行われた、
フィギュアスケート全日本選手権最終日。
女子フリーで浅田真央さんは、
合計174.42点で自己ワーストとなる12位で全日本選手権を終え、
世界選手権代表の座を逃してしまいました。
彼女が表彰台を逃したのは13年ぶりで、
目標としていた2018年の平昌五輪出場も厳しい状況となりました。
そんな彼女に対し、
元フィギュアスケート選手の村主章枝さんが、
Twitterでメッセージを送りました。
村主章枝のメッセージ
以前に自分の経験から、浅田さんに現役引退を勧めたそうです。
2006年以降、納得の行かない演技をすることが増え、
村主さん自身つらい思いをしていたそうです。
しかし、そのことを後悔していないとのこと。
全日本選手権が終わり、浅田選手が世界選手権への出場権を逃した。現役を続けるか続けないかについて。何年か前、浅田選手が現役復帰する際、新横浜リンク控え室で、長い間、話をした。私は、続けないことを勧めた。なぜなら、私のように辛い思いをして欲しくなかった。
— 村主 章枝 Fumie Suguri (@fumiesuguri) December 25, 2016
今、振り返ると2006年あたりが、私の競技成績のピークではあったと思う。しかし、そのあと、どんなに苦しい思いをしても、私は、続けたことに今でも後悔はない。心技体すべてにおいて壁にあたり、技術的にも見直し、身体についての勉強もし、続けるために会社にも入り、社会勉強をしたり、
— 村主 章枝 Fumie Suguri (@fumiesuguri) December 25, 2016
好きなことを続けさせてもらえるありがたさ、真の意味でのお金のありがさも理解し、本当の意味でスケートを理解できたのは、2006年から2014年の引退するまでであったと思う。そして、それが今指導をする上で、活きている。しかし、風当りは強かったし、色々なことを言われて折れそうになった。
— 村主 章枝 Fumie Suguri (@fumiesuguri) December 25, 2016
だから、そんな思いをして欲しくなかった。
でも、最後、彼女は「でも続けたい」と話したので、私は「そしたら、わかった。そのために協力できることは何でもするから、必要なときは言ってね。」と話し別れた。— 村主 章枝 Fumie Suguri (@fumiesuguri) December 25, 2016
続けるか続けないか決めるのは、本人であって、それを周囲がとやかく言ってはいけないと思う。ただ、ひたすら、応援する。それが私たちがするべきことだと思う。アスリートは、誰しも有終の美で終わりたいと思っているがそれができた人は、本当にわずかだ。
— 村主 章枝 Fumie Suguri (@fumiesuguri) December 25, 2016
同じ会社の大先輩である、中田英寿さんしかり、為末大さんしかり。みんな無念はある。
良い結果で終わることだけが、素晴らしいのではないと思う。
すべて生き様だと思う。
頑張れ真央ちゃん!!!— 村主 章枝 Fumie Suguri (@fumiesuguri) December 25, 2016
好きなことをしているということが、
村主選手を支えていたそうです。
村主さん自身が体験した苦悩を伝えてもなお、
浅田さんは復帰を望んだのですね。
同じような経験をしてた村主さんのメッセージは、
浅田さんの心に強く響いたことでしょう。