ケニアで井戸に転落し、
群れとはぐれた生後1か月の象が、
野生動物の保護施設『DSWT』によって保護されました。
保護施設でこの小象は、
「ジョットー」と名付けられました。
保護施設内には数頭の象が保護されていたので、
ジョットーもすぐに友達ができると施設の職員は思っていました。
ところがジョットーが友達に選んだのは象ではなく、
同じように施設に保護されていたダチョウだったのです。
出会いから親友に…
ジョットーの親友であるダチョウの「ピー」は、
2014年に施設に保護されました。
それ以来、施設で象たちと共に暮らしています。
保護された当初、
ピーには「ポッド」という弟がいました。
ポッドは野生に戻り、施設を離れました。
ところがピーは、
施設での暮らしが気に入ったようで野生に戻らず、
施設に留まりました。
施設にやって来たジョットーを見たピーは、
すぐにジョットーの傍に寄り添うようになりました。
ジョットーの方も、
ピーが傍に居ることがとても気に入っている様子でした。
それ以来、ジョットーとピーは親友同士になったのです。
彼らの日常と今後
井戸に落ちた際にジョットーは怪我をしました。
怪我を負ったジョットーを、
ピーは傍に居て支え合ってています。
餌を食べるのも昼寝するのも、
彼らは常に一緒です。
施設の職員は、
「どうやら象に囲まれて暮らしているピーは、自分の事を象と思い込んでいるようです。ジョットーは、そんなピーが大好きで傍に居てくれることが幸せなようです」
と語ります。
ジョットーは怪我が回復し、
順調に成長した際には野生に戻す予定だそうです。
深く結びついた親友同士ですが、
分かれの時がやがて訪れるのです。
お互いがお互いを必要とし、
寄り添っている感じがよく分かりますね。
やがて訪れる別れの時まで、
一緒に居る時を楽しんで欲しいと思います。