熊本地震
世界的に大規模な自然災害が起きている昨今、レスキューやがれき撤去などを行う人たちの活動がさらに重要となっています。二次災害や破損した物で溢れている中での活動は、私たちが想像する以上に容易いものではなく、常に危険と隣り合わせでしょう。
そんな緊迫するレスキューの場で、犬も活躍していることをご存知でしょうか?これは、2016年に大きな被害を出した熊本地震での救助活動の現場を映したものです。2匹の犬の姿が見えますが、犬の能力を頼りに生き埋めになっている人を捜索しています。
捨て犬から災害救助犬へ
ヘリコプターに乗っている犬は、緊急支援活動を行う「ピースウィンズ・ジャパン」という団体から派遣されました。こちらの団体は、犬の保護をする「ピースワンコ・ジャパン」という施設も運営しています。
この犬は生後3、4ヵ月で殺処分される直前に救われた元捨て犬で、「夢之丞(ゆめのすけ)」という名前をもらい、災害救助犬として訓練を始めました。夢之丞の境遇を考えれば無理もありませんが、臆病な性格で人が苦手だったのだそうです。
ですが、今はこうして立派に活動しています。他の災害現場でも活躍したのだとか。殺処分される動物がいなくなること、災害被害がなくなることを心から願わずにはいられません。