動物を家族に迎えたいけど、
譲渡会では選ぶことに抵抗を感じてしまう。
商品のように動物を扱っている、
ペットショップは問題外だと考えている方は、
彼らとの縁を待っているのではないでしょうか?
運命の出会いは人間同士だけではなく、
ペットとの間にも確かにあるようです。
1匹の子猫
リアノンさんは、猫が大好きな若い女性です。
猫を家族に迎えたいと思っていましたが、
なかなか踏み切れないでいました。
それでも彼女は不幸にも保護施設に預けられている、
動物たちの助けになればと、
自ら進んで施設に寄付をしていたのです。
そして、訪れた施設で1匹の白い子猫と出会いました。
子猫との出会いについて、リアノンさんはこのように語ります。
「施設に入ると1つだけ、子猫のいるケージがありました。臆病な子だったけど、格子に触るとすぐに鳴きながら近づいて来ました。」
偶然に出会った1匹の子猫と、
寄付に訪れたリアノンさん。
その先には何が待っているのでしょうか?
独りぼっち
10月頃、白い子猫は母猫のお腹にいた状態で、
シェルターに収容されたそうです。
この子のお母さんは、
子猫たちを生んだ後に命を落としてしまいました。
幸い子猫たちは元気で、
次々と里親さんが見つかりましたが、
なぜかこの子だけが取り残されてしまったのです。
生後2ヶ月の可愛い子猫、
なぜ里親さんが決まらなかったのでしょうか?
リアノンさんと出会うのが、
運命だったのかもしれません。
そしてリアノンさんは、
子猫の瞳に恋をしてしまいました。
寄付をしに来たつもりが、
譲渡手続きをしていたそうです。
「私が戻ってくるまで、鳴ききながら必死にケージの隙間から手を伸ばしていました。」
とリアノンさんは語ります。
ケージを離れたリアノンさんに不安を訴えた子猫は、
また独りぼっちになると思ったのでしょう。
名前はウィニー
子猫は「ウィニー」と名付けられ、
新しい環境へと旅立ちました。
しかし馴れない場所で緊張したのか、
家に付くと本棚に逃げ込んでしまいます。
初めは臆病だったウィニーですが、
3時間後には我が物顔で家の中を走り回りました。
家に連れて来て初めてウィニーを撫でると、
リアノンさんにもたれかかり喜んだのです。
「この子はシャム猫のミックスなので、少し寄り目気味です。頭やお尻を撫でられるのが好きで、もう2度も寝落ちしました。」
とリアノンさんは語ります。
シェルターでの2ヶ月を経て、
ウィニーは夢にまで見ていた飼い主さんと、
出会うことができました。
見えない糸で結ばれていたリアノンさんと、
いつまでも幸せに暮らして欲しいですね。