別々に保護された姉弟猫
野良猫をただ殺処分するのではなく、
地域猫としてみんなで育てていこうという動きがあります。
野良猫たちは去勢や避妊手術を施され、
ご飯も与えられますが特定の飼い主さんがいるわけではありません。
アメリカのメリーランド州マウントレーニアで、
小さな姉弟猫が暮らしていましたが、
東海岸にあるこの地区は冬が厳しく、
子猫だけで生きて行くには困難な場所です。
2匹の子猫が暮らしているのを知った保護団体
『Alley Cat Rescue(ACR)』は、
過酷な環境からこの子たちを救い出しました。
しかし男の子の子猫は、
感染症などに侵されて危険な状態だったのです。
保護されたものの、
引き離されたしまった2匹の子猫。
この子たちは無事に再会できるのでしょうか?
離れ離れの姉弟
2匹の子猫を保護しようと、
ACRのスタッフは姉を捕獲します。
この子は比較的健康だったので,
預かり先に託されました。
そして、「スノードロップ」と名付けられます。
次に弟を捕獲しましたが、
彼は目も開けられない状態でかなり弱っているようでした。
この子は「ミッスルトー」と名付けられます。
「ミッスルストーは目の感染症と寄生虫が原因で、24時間体制のケアが必要でした」
とスタッフのブリアナさんは語りました。
一緒に暮らしていたスノードロップと、
離れてしまったミッスルトーでしたが、
愛情ある24時間体制の看護で、
目は1週間ほどでキレイになりあした。
体重も増えて体力もつき、
苦手なお風呂にも耐えたのです。
元気になったミッスルトーは、
無事に姉と再会します。
2匹はどんな反応をするのでしょうか?
再会
弟が治療を受けている間、
スノードロップは元気に室内を飛び跳ねるお転婆娘でした。
「彼女は太陽のような子よ。勇気もあって知らない人も怖がらないの」
とのこと。
お風呂をジッと耐える弟と太陽のような姉は、
数日後に再会することになりました。
最初、
弟のミッスルトーは躊躇していましたが、
匂いを嗅いでいるうちに思い出したらしく、
2匹は遊び始めたのです。
「数時間後には、じゃれ合って追っかけっこを始めました。」
と、ブリアナさんは語ります。
2匹の子猫は預かり先で、
クリスマスを一緒に過ごすことができました。
それから姉弟はいつも一緒です。
無事に再会した2匹が、
同じ里親さんに引き取られることを願いたいですね。