安楽死の2日前
アメリカの動物保護施設は、
大きく2種類のタイプが存在します。
1つは絶対に動物たちを安楽死させない施設、
もう1種類はやむを得ない場合に安楽死させる施設です。
オハイオ州で動物保護シェルター
「ハウンド・レスキュー・アンド・サンクチュアリ」
を営んでいたシェンりーさんと言う女性はある日、
夫のジョーさんと共に地元の動物保護施設へ行きました。
そこで2歳のオスのビーグル犬
「グレゴリー」と出会います。
彼はフィラリアの一種である
「犬糸状虫(いぬしじょうちゅう)」
の陽性反応出たと言う理由で、
2日後に安楽死することが決まっていました。
シェンリーさんたちはすぐにグレゴリーを引き取り、
自宅へ連れ帰ることに。
グレゴリーの行動
サングラスをかけている男性がジョーさんで、
隣にいるのがグレゴリーです。
ジョーさんの肩に頭を預けて、
前足を彼の腕に乗せているグレゴリーは、
甘えるような表情を見せています。
自分がシェルターで安楽死させられる前に、
助けてくれたジョーさんに対し、
彼なりの感謝を表現しているかのようです。
ジョーさんと一緒にグレゴリーを救ったシェンリーさんは、
Facebookに投稿した写真に次のようなメッセージを添えています。
「グレゴリーは感謝の気持ちを有しているビーグルです!彼は自分が安全な場所に連れてこられたということが分かっているのです。私たちは彼を健康にし、たっぷりの愛情と良い未来を与えてあげます!この素晴らしい写真こそ、私たちが動物を救い続ける理由なのです!」
感謝の気持ち?
シェルターで自分が安楽死させられる運命だったと言うことを、
グレゴリーが本当に知っていたのかどうかは分かりません。
しかし写真の中でジョーさんに寄り添って甘えている姿は、
まるで「助けてくれてありがとう」と言っているように感じます。
グレゴリーの安楽死が決定する原因となってしまった
「犬糸状虫」については、
これから治療を受けていくとのこと。
少しでも早く病気を完治させて、
優しい家族と幸せな生活を過ごしてほしいですね。
アメリカだけではなく日本を始め、
世界中で人間によって命を奪われる動物は後を絶ちません。
規定に沿った安楽死とはいえ、悲しい現実です。
そんな動物たちが減っていき、
いつか完全に安楽死自体がなくなることを願っています。