誰かにプレゼントをする機会は、
1年間だけでも何回か訪れるでしょう。
しかしそれは、
差し出す相手が本当に必要としている物でしょうか?
これからご紹介するお話は、
誕生日でもクリスマスでもありません。
ある男の子が何気なく口にしたひと言が、
友人の手によって目の前に現れたのです。
アメリカのサウスカロライナ州の高校に通っている、
ソフィーさんとジャヒーム君は幼い頃からの友達です。
ある日、何気なく口にしたジャヒームくんの言葉が、
ソフィーさんの胸に引っかかりました。
その願いを叶えてあげようと、
ソフィーさんはある物をプレゼントすることに。
「誰か靴を買ってくれない?」
ある日のことジャヒーム君が学校で、
次のような希望を口にしました。
「誰か、サイズが10インチか11インチの靴を僕に買ってくれないかな?今の靴が好きじゃないんだよね。」
この時のジャヒーム君は、
特に困った感じてはなかったそうです。
何気なく言葉にした彼の想いを、
ソフィーさんは簡単に聞き流すことができませんでした。
小学校からの同級生で仲良しのジャヒーム君に、
何とかしてあげたいと思ったのです。
そこでソフィーさんはアルバイトで貯めたお金と、
母と祖父からの援助で靴をプレゼントすることにします。
プレゼントに号泣
そして数日後、
学校でジャヒームくんに新品のスニーカーを渡すことに。
箱の中身を見たジャヒームくんは、
思わず泣き崩れてしまいます。
ソフィーさんはジャヒーム君に、
スニーカーをプレゼントした理由を次のように語りました。
「いつもハッピーな彼ですが仕事はきちんと終わらせ、学校も休みません。授業ではいつも先生の手伝いをするような生徒です。」
ソフィーさんは明るくて誠実な、
ジャヒーム君のことをちゃんと見ていたのですね。
もともとソフィーさんは、
いつかプレゼントをあげたいと考えてはいたそうですが、
自分のお金や本気でプレゼントをあげる勇気がないことから、
ずっと躊躇っていたそうです。
その後彼にスニーカーを渡すと、
ソフィーさんも感情がこみ上げてきたと言います。
誰かに与えた幸せは自分の喜び
プレゼントをもらい、
泣き崩れるほどジャヒーム君が喜んだことについて、
人生を変えるくらい特別なことなのだ、
とソフィーさんは気づきました。
軽い気持ちで口にしたジャヒーム君の真意を、
ソフィーさんは見抜いていたようですね。
そしてプレゼントのお金が、
自分で働いたお金であること、
この経験を感謝しているソフィーさんには、
賛美する声がたくさん寄せられています。
誰かに与えた幸せは、
自分の喜びとなるようなソフィーさんの行動に、
真のプレゼントとは何かと考えずにはいられません。