ひとりぼっちだった子猫
ヘレナ(Helena)さんはある日、
サイトの掲示板に子猫と犬の写真を投稿しました。
子猫の名前はモーゼ(Moses)と言って、
納屋に捨てられていたところを発見して保護したそうです。
モーゼが乗っている犬はモリーと言うのですが、
背中に乗られてもまったく重いと感じていないようです。
そしてモーゼの様子から、
自分より体格の大きいモリーを怖がっていないことも伺えます。
ヘレンさんはモーゼを発見した時のことを、
次のように語っています。
「農場に住んでいる私の両親はいつも犬たちの散歩をしているの。その時に納屋から変な鳴き声が聞こえて、中にいるモーゼを見つけたの。まだ生後3週間くらいだったわ。」
子猫を育てる犬!?
モーゼを保護したヘレンさんの母親は、
彼女に食べ物を与えましたが、
猫にあげるミルクがありません。
ミルクを買いに出かけている間、
モーゼには犬たちを見守りにつけました。
そんな流れでモリーは、
モーゼのお世話を任されるようになったのです。
こうしてモーゼとモリーの、
不思議な関係が始まりました。
いつも一緒にいるうちに、
モーゼはモリーの影響を受けたらしく、
仕草や行動がすっかり犬のようになってしまったそうです!
自分を育てている相手は犬なのですから、
そうなってしまうのは必然でしょう。
2匹はあくびをしている姿まで似ています。
変わらない関係
月日がどれだけ経過しても、
2匹の関係はまったく変わっていません。
あんなに小さかったモーゼは、
立派に大きく成長していますが、
相変わらずモリーといつも一緒にいます。
こんなに大きくなったことで、
モリーが以前モーゼにしていたように、
モーゼがモリーの枕になることもできるということですね。
モーゼは犬たちの人気者のようで、
モリーの隣に違う犬が寝そべることもあります。
モーゼが大きくなった今でも、
彼らにとってはまだ守るべき存在と思っているようです。
モーゼが生まれた時はまだ、
自分を守ってくれる存在は周囲にいませんでした。
しかし、今はもう独りぼっちではないのですね。