世界で最高峰のメジャーリーグがあるアメリカは、
合計30チームがひしめき合っています。
全米各地の地名が、
チーム名の一部になっていることから、
アメリカの野球人気は日本と比較になりません。
ベースボールが大好きなアメリカ人は、
様々な人が球場に訪れては、
ゲームを楽しんでいると思います。
アメリカに住んでいるライアンさんも、
野球好きな1人です。
ライアンさんはその日、
友人と一緒に野球の試合を見た後に、
近くのレストランで食事をしていました。
そのレストランは建物の屋上にあり、
球場から帰る人たちを見下ろすことができたそうです。
ライアンさんが何気なく外を眺めると、
白い杖を持った男性が立っていました。
そして数分後に、
1人の女性が男性に近寄ります。
その光景に、
思わずレンズを向けてしまったライアンさん。
果たして、
何が起きたのでしょう?
道路の男女
男性は白い杖を持っていることから、
目が不自由な方だと思われました。
野球のユニフォーム姿をみると、
どうやら「シカゴ・カブス」を応援していたようです。
男性は道路わきでタクシーを拾おうとしていましたが、
人が多いのもあって、
なかなか捕まえられていないようでした。
そこへ1人の女性が男性に近寄り、
次のように声を掛けていたそうです。
「タクシーを拾いたいのですか?よければ、お手伝いしますよ」
そう声を掛けると女性は男性の側で、
タクシーを捕まえました。
男性はタクシーに乗る別れ際に、
女性にハグをして感謝を表しました。
この様子を見ていたライアンさんは、
女性の親切な行動に感動し、
写真を撮ってFacebookに投稿したのです。
「たくさんの憎しみをメディアが報道する世界で、親切な行いを目にするのは素晴らしいことです。彼女の優しさが広まるように、自由にシェアして下さい。」
ライアンさんはこのように綴っています。
一声の優しさ
ライアンさんがインターネットに投稿したことにより、
女性は26歳のケイシーさんであると判明します。
海外メディア『FOX59』が、
ケイシーさんに取材してこのようなコメントを貰いました。
「(タクシーを拾おうとしている)男性の前には多くの人が立っていました。だから、手助けしようと思ったのです。大した事はしていません。」
また助けられた男性がユセフさんであることも判明し、
『FOX59』に次のようなコメントを寄せました。
「彼女は、私が困っていることに気づいてくれました。親切なだけではなく、あの状況をうまく対処してくれました。彼女は、目の不自由な人が望む方法で手助けを申し出てくれたのです。」
目の不自由な男性に、
ひと声かけてから手助けをしたケイシーさん。
何か困っている人を見かけたら、
ひと声掛けて必要性を聞いてから行うと
『おせっかい』にはなりません。
1つの親切で誰かが幸せになれたのなら、
助けた側も幸せな気分になれるのではないでしょうか?