息子の白血病、そして…
ドイツのあるデザイン会社に勤務していたアンドレアスさんに、
つらい出来事が起こります。
彼の息子であるジュリアス君が、
3歳の時に白血病と診断されたのです。
アンドレアスさんは、
懸命にジュリアス君を看病しました。
その結果、
この年の休暇を使い果たしてしまったのです。
両親の献身的な看病の甲斐もあり、
ジュリアス君は退院できるほど回復しました。
しかし息子の退院を心待ちにしていた、
アンドレアスさんの奥さんが、
心臓の病気で急死してしまったのです。
相次ぐ不幸に呆然とするアンドレアさん。
先の見えない彼はどうなってしまうのでしょう?
残業代を寄付
突然妻に先立たれてしまったアンドレアスさん。
これからは自分1人で、
ジュリアス君の世話をしなければなりません。
しかし彼の休暇は、
看病のために使い果たしてしまいました。
「このままでは職を失うかもしれない」
と不安になったそうです。
そんなアンドレアスさんの苦境を知った人事担当者が、
会社の従業員たちにあるお願いをしました。
Andreas Graf aus Fronhausen kümmert sich um seinen Sohn Julius, der an Läukemie erkrankt ist. Damit er Zeit mit seinem Kind verbringen kann, schenken ihm seine Kollegen über 3.000 Überstunden. https://t.co/fHORb8DRBW (Das ganze Video) pic.twitter.com/tqTpTJjcWH
— RTL Hessen (@RTLHessen) February 6, 2018
『アンドレアスさんのために、あなたの残業代を寄付してあげてくれませんか』
このお願いに対し、
何と650人全員が協力を申し出ました。
アンドレアスさんに1度も会ったこともない人も、
寄付をしてくれたそうです。
その後約2週間で従業員たちの残業代は、
合計3,264.5時間分にも及んだとのこと。
結果アンドレアスさんは、
18ヶ月以上の有給休暇を取れたそうです。
全員が快諾!
仲間たちの寄付について知ったアンドレアスさんは、
言葉にならず泣いてしまったと海外メディアの
『INDEPENDENT』が報じています。
またこの寄付を提案した人事担当の方も、
「社内でただ1人も寄付を拒む人はいませんでした。650人全員が、協力を快諾したことにとても感動しました。」
と語ったそうです。
古代ゲルマン人の言い伝えや、
物語の三銃士にも出てくる、
「1人はみんなのために、みんなは1人のために」
の名言をそのまま表したかのような実話ですね。
アンドレアさんの人柄も、
温かいチームワークを生み出したのではないでしょうか?
困っている人に、
自然と手を差し伸べられるような人でありたいですね。