女性客の異変
この出来事はアメリカのフロリダ州にある、
マクドナルドで起きました。
ドライブスルーで働いているペドロさんが、
いつものように接客をしていると、
2人の子供を連れた女性客が来店しました。
ペドロさんは注文を受け、代金を受け取りました。
そして出来上がった商品を渡し、
女性客が車で去ろうとします。
この時ペドロさんは、
彼女に何か異変を感じたのです。
基本的には、
マニュアル通りに淡々と仕事をこなしているような、
イメージを持たれがちなファーストフードのスタッフですが、
異変を察知したペドロさんはどんな行動をとったのでしょう?
窓からジャンプ
ペドロさんが女性客に商品を渡したとき、
息苦しくしているように見えたそうです。
そのまま走り出した車ですが、
気になったペドロさんはその様子を窓から顔を出し、
様子を伺っていました。
すると明らかに車は、
不自然な動きをしていたのです。
一刻を争う事態に、
ペドロさんはドライブスルーの受け渡し窓口から、
飛び出しました。
そして女性客の車に向かって、
ペドロさんは猛ダッシュで追いかけます。
蛇行していた車は、
運よく縁石にぶつかって止まりました。
車内では女性は意識を失い、
後部座席の子供たちは動揺していたそうです。
緊急事態にペドロさんは、
「救急車を呼んで!」
と子供たちに叫びました。
そして、偶然にもマクドナルドの店内には、
消防隊員がいたのです。
ヒーローモード
救助を要請された消防隊員は、
すぐに現場の外へ駆けつけました。
救助が来るまでの間、
ペドロさんは救命措置を施していたそうです。
ペドロさんの迅速な対応により、
女性は一命をとりとめました。
ちなみに彼女は非番の警察官だったとのこと。
「ペドロは素晴らしい従業員なのです。ですから、瞬時に窓から飛び降りて女性を助けた行動に驚きはありません。」
マクドナルドのオーナーはこのようにコメントしました。
ペドロさんへのインタビューによると、
全速力で車を追いかけて、
体を張って車を止めようとしたそうです。
記者に
「どうして、そうまでして助けようと思ったのですか?」
と聞かれて次のように答えました。
『頭が“ヒーローモード”だったんだ』
まるでスーパーマンのようなペドロさん。
とっさに出来るこの行動は、まさにヒーローですね。