氷上のぬいぐるみ
2018年の平昌五輪にて、
男子フィギュアスケート日本の羽生結弦選手が、
66年ぶりとなる2大会連続の金メダルを獲得しました。
偉業を成し遂げた羽生選手に対して、
イタリアの地元紙ガゼッタ・デロ・スポルトは、
「羽生結弦とは氷上の芸術」という表現で絶賛するなど、
海外からの評価も非常に高いです。
そんな羽生選手と関係が深いのは、
ディズニーキャラクター「くまのプーさん」です。
彼がプーさんのティッシュケースを愛用しているのは有名で、
日本や海外で行われる大会では、
演技後にファンが氷上へ向けて、
大量のプーさんを投げ入れます。
しかしこれらのプレゼント、
羽生選手はどうしているのでしょうか?
その件について、
記者が本人へ質問をしていました。
フィギュアの氷上に投げ込まれたぬいぐるみの、
意外で泣けるその後をご紹介します。
ぬいぐるみが届けられた場所
「平昌と江陵(カンヌン)の住民に、全てのぬいぐるみをプレゼントしたい」
羽生選手はこのように語ったそうです。
2017年10月に行われた、
「フィギュアスケート・グランプリシリーズ(GP)ロシア杯」
でもらったプーさんのぬいぐるみ、
実は羽生選手が全てモスクワの孤児院に贈ったそうです。
ゆづ本当に五輪二連覇おめでとう!!しょーまは朝早くて寝てたので写真撮れなかったけど、しょーまも初出場銀メダルおめでとう!!!二人とも凄すぎる!!ここには居ないけど物凄い緊張感の中刑事も本当に頑張った!!日本フィギュア男子最高!!イェイ!!#Pyeonchang2018 #平昌オリンピック pic.twitter.com/ynuwx28GXx
— 織田信成 nobunari oda (@nobutaro1001) February 18, 2018
試合の開催地出会ったロシアの、
恵まれない子供たちを思う羽生選手の行動は、
ロシアのファンを含めた多くの人の心を揺さぶりました。
プーさんという有名なキャラクターで、
なおかつ可愛らしいぬいぐるみをもらった子ども達は、
さぞ喜んだのではないでしょうか?
なお、同じようなことをしているフィギュアの選手もいます。
アスリートの恩送り
その選手の名前は、ジェイソン・ブラウン選手。
各地の試合で送られたぬいぐるみを、
「ドナルド・マクドナルド・ハウス」
に寄付しています。
✌️🇺🇸✈️🇯🇵✌️ pic.twitter.com/N6j337C65I
— Jason Brown (@jasonbskates) December 4, 2017
長期で入院している子供の家族が過ごす施設で、
日本でも活動している財団です。
日本語には「恩送り」という言葉が存在します。
意味は他人から受けた恩を、
本人ではなく別の他人に返すことです。
羽生選手とブラウン選手は、
ファンから大量にもらったぬいぐるみに愛情を込め、
施設で暮らしている子供たちへプレゼントする、
という恩送りをしています。
このような社会貢献を通して、
夢と希望を人々へ与える選手こそが、
真のアスリートと呼ぶにふさわしいと言えるでしょう。