蝶々みたいな形の鼻
今回ご紹介する子猫の名は「マーベル」と言い、
蝶々のような形をした鼻が特徴的な猫です。
マーベルは生まれつき唇と鼻先が裂けており、
この症状を口唇裂と呼びます。
そのため誰かの支えなしには、
上手にエサを食べることができないのです。
しかしマーベルは、
そんなハンディキャップをものともせず、
周囲に支えられながら前向きに生きています。
マーベルは2014年11月、
母猫のお腹の中にいた時、
飼い主さんに捨てられたそうです。
その後カナダの動物保護施設で生まれた彼は、
子猫6匹の中で唯一先天性異常を持っていました。
しかし他の子猫達にも負けないくらい、
強いハートを持っていたマーベルは、
元気に成長していきます。
周りの人に支えられ…
マーベル君を見守っていた、
動物保護施設のスタッフさんは、
次のようにコメントしています。
「マーベルが立派な猫へ成長することを願う私たちは、チューブや哺乳瓶で約3時間おきにミルクを与えました。するとそんな私たちの期待に応えるかのようにマーベルは順調に成長し、生後5週間くらいには健康で元気がいい猫へと生まれ変わったんですよ。」
時は流れて翌年の2月、
里親さんに引き取られたマーベルと兄弟のトトは、
温かい家で幸せな暮らしを送ります。
たくさんの愛情を家族から注がれた2匹は、
新しい家でもさらに順調に育っていきました。
立派に成長
飼い主さんによると、
マーベルとトトは強い絆で結ばれており、
今でもずっとくっついて離れることがないそうです。
ハンディキャップを持って生まれたマーベルですが、
幸せに暮らしています。
それは施設のスタッフさんや新しい家族など、
多くの人々が彼を支えてくれたからでしょう。
先天性異常を抱える動物は、
マーベルの他にもたくさんいます。
先天性異常を「欠点」ではなく、
「チャームポイント」と受け入れる人々が、
その子たちの周囲に増えれば、
もっと数多くの動物たちがマーベルのように、
幸せを手にすることができるのではないでしょうか?