手紙と1,465円
2018年の1月25日に、
お笑い芸人キングコングの西野亮廣さんがブログを更新。
彼のトークショーに来た1人の小学生に関するお話で、
その行動は彼の心を揺さぶるほど大きなものだったのです。
24日にレストランで、
「えんとつ町のプペル光る絵本展in三重」
のトークショーを開催しました。
そのトークショーが終わった後、
小学生くらいの男の子が彼の所へやって来たそうです。
男の子は倫太郎くんという名前で、
なぜか彼は手紙と1,465円を手にしています。
倫太郎くんは両方を差し出しながら、
手紙とお金を持ってきた理由について話しました。
ぼくと妹のおこづかい
「手紙の文字数が293文字だったので、1,465円です。ボクはスマホを持っていないので、アナログのレターポットです」
「レターポット」とは1文字5円で相手に文字を送る、
西野さんが運営中のネット上のサービスです。
自分の言葉をお金と一緒に送れるのですが、
直接会っているのだからとお金を断ろうとします。
すると倫太郎くんの家族に、
手紙を読んでほしいと言われました。
手紙にはこう書かれていました。
「この1,465円は、ぼくと妹のおこづかいです。このお金は西野さんが考えた成人式で使ってください。みんなが笑顔になってくれたら、ぼく達もうれしいです。」
1,465円は「はれのひ」問題の、
被害者のためだったようです。
「はれのひ」問題
着物の販売・レンタルをしていた会社、
「はれのひ」が成人式当日に閉店したことで、
多くの人が大混乱に陥りました。
この事を知った西野さんは被害者救済のため、
成人式を無料で開催すると発表しました。
必要経費は「レターポット」の売り上げから出すそうです。
倫太郎くんと妹さんはこの事を知り、
「はれのひ」の被害者を助けたいと思いました。
【「はれのひ」被害に遭われた新成人の皆様へ】(キングコング西野)
https://t.co/hlNVetMXkH pic.twitter.com/MXAelFBk3D
— キンコン西野(映画えんとつ町のプペル) (@nishinoakihiro) January 11, 2018
しかし「レターポット」は、
Facebookやクレジットカードの登録をしないと使えません。
そこで直接手渡す結論に至ったようです。
西野さんは彼らの行動に、
大きな衝撃を受けました。
小さな子供がこんなに素晴らしい行動をしている中、
自分たち大人は彼ら以上のことができているのか、
と感じたそうです。
小さな兄妹の行動をきっかけとして、
多くの大人が自身の行動を振り返ったのではないでしょうか?