犬派から猫派へ…
アメリカのヴァージニア州に暮らす男性、
アレックスさんは同僚からクリスマスの間、
飼っている子猫を預かって欲しいと頼まれました。
アレックスさんはもともと犬が好きな男性でしたが、
同僚からの頼みは断れませんでした。
しかし子猫のお世話をしているうちに、
同僚に子猫を返したくないと思うようになりました。
すっかり子猫を愛してしまったようです。
アレックスさんは同僚に、
子猫が逃げてしまったと嘘をつこうか、
とさえ思いました。
しかし、彼は気がついたのです。
この世には他にも家が必要な猫が、
たくさんいるのだということを。
こうして彼は2018年の目標を、
保護猫を家族に迎えることと決めたのです。
ロージーに一目惚れ
アレックスさんは地元の愛護協会のページで、
ロージーという名の猫を見つけ、
一目惚れをしました。
そして数日後、
書類審査をパスしたアレックスさんは、
ロージーに会うことを許されました。
ロージーに会ったアレックスさんは、
そこでロージーの悲しい過去を知りました。
ロージーは過去に二度譲渡されたものの、
二度も愛護協会に戻って来たというのです。
最初の里親は引越しを理由に、
殺処分の高い保健所に引き渡しました。
しかしマイクロチップのおかげで、
愛護協会に戻ることができました。
次の里親は障害のある息子さんが、
ロージーの『過剰』な人懐こさを怖がったので、
仕方なく返してよこしたのだということでした。
その後ロージーは素晴らしい預かり家族のもとで、
犬や猫と楽しく暮らしていたのだそうです。
アレックスさんはそんなロージーの過去を聞いて、
ますますロージーが手放せなくなりました。
いつまでも一緒に
やがてアレックスさんは、
ロージーを家族として迎え入れました。
名前も新しくリビーと変えて、
アレックスさんの家の子となったのです。
ロージー改めリビーは、
アレックスさんが一歩歩くたびに、
まとわりついて彼に甘えます。
まるで昔からこの家の子であったように、
リビーはアレックスさんの家に馴染んでいます。
寝るときはアレックスさんのベッドで、
一緒に眠ります。
アレックスさんもリビーが大好きですし、
リビーもアレックスさんが大好きです。
本当にアレックスさんは犬派だったのか、
と疑いたくなりますね。
「リビーは素晴らしい子だよ。これから何年も一緒に暮らしていくことが待ち遠しいくらいなんだ。リビーの虜だよ」
と、アレックスさんは言います。
今度こそリビーは、
一生飼ってくれる飼い主さんを探し当てたようですね。
これからは幸せな日々が待っていることでしょう。