「子どもの貧困」は日本でも深刻な問題ですが、
海外では家もないホームレス状態の子供たちがいます。
アメリカの商務省の統計によると、
「貧困層」は4,000万人以上いるとのこと。
世界最大の経済大国アメリカで、
7人に1人くらいの割合で貧困状態という現状なのです。
そして、否応なしに貧しさに引き込まれてしまうのは、
子供たちではないでしょうか?
親の貧困は子供たちへと直撃します。
ミシガン州のデトロイトで暮らしている、
8歳のデイヤーズ君は母親が失業して住む家を失いました。
そのため彼はほとんどの人生を、
シェルターで過ごしてきたのです。
しかしある日、
デイヤーズ君とお母さんに転機が訪れます。
少年の夢
デイヤーズ君のお母さんが、
再び仕事に就いたある日のことです。
彼女たちの現状を知った慈善団体が、
新しい家を見つけてくれました。
しかし『我が家』を手に入れたものの、
部屋には椅子が数個あるだけです。
ベッドの無いデイヤーズ君とお母さんは、
床に毛布を敷いて寝ていました。
「自分のベッドが欲しい」
と願っていたデイヤーズ君でしたが、
その願いも叶う日がやってきたのです。
この願いを知った職員の方々が、
サプライズを用意してくれました。
いつものように家へ入ると、
キラキラと輝くクリスマスツリーや、
プレゼントが置かれていました。
素敵なソファーに、
ダイニングテーブルセットも置かれています。
すでに夢を見ているような気持ちのデイヤーズ君ですが、
自分の部屋にはある物が待っていました。
自分のベッド
自分の部屋に入ったデイヤーズくん。
そこにあったのは、
憧れの『自分のベッド』だったのです。
これらの家具は全て寄付されたもの。
慈善団体のスタッフたちが、
キレイに内装を施しました。
自分のベッドで眠りたいという、
ささやかな子供の夢を実現してくれたのです。
デイヤーズ君の泣いている姿に、
この子とお母さんがどれだけ苦労して、
生きてきたかが伺えます。
何気ないこの子供部屋が、
まるで夢の世界に見えてしまいます。
人々の優しさに触れたことで、
デイヤーズ君はきっとお母さんを支える、
優しい大人へと成長することでしょう。
このベッドで、素敵な夢を見て欲しいですね。