奪われた娘の命
アメリカのフロリダ州でジョーディン・ハウさんは、
乗車中のスクールバス内において、
勝手に持ち出した義理の父のピストルを、
友達に自慢していました。
その際に間違って発射してしまい、
弾丸はルールド・ジーナ・グスマン・デジャサスさん(13歳)の首に命中します。
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彼女はすぐ病院へ運ばれましたが、
そのまま亡くなってしまいました。
事件からおよそ1年半後、
この事件の裁判が始まります。
そこで、
ついにジーナさんの母親であるアディさんは、
犯人のハウさんと対面することになります。
娘さんを殺した犯人を目の前にして、
緊迫した空気が法廷内に流れます。
母親の行動
犯人に対する憎しみは、
第三者には想像もつきません。
しかしアディさんがとったある行動により、
法廷内にいる全員が驚かされるました。
アディさんは目の前に立つハウさんを、
強く抱きしめたのです。
そしてさらに、
ハウさんの刑を軽くしてほしいとまで訴えたのです。
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本来なら重刑だったであろうハウさんは、
アディさんの配慮に感動したのか、
涙をこらえていました。
ハウさんは結果的に少年院で1年過ごした後、
アディさんと一緒に学校を訪れて、
ピストルの危険性を訴えるための講演を、
することになりました。
大きな器と行動力
後日インタビューを受けたアディさんは、
このように答えています。
「ハウは娘の友人でもありました。おそらく娘は彼に重刑を与えることは望んでいないはず。これからの私たちには、他の子どもたちの間で同じことが2度と起きないようにサポートするチャンスがあります。」
アディさんがハウさんを許し、
法廷内で抱きしめるまでの間に、
彼女はどれだけ葛藤したのでしょうか?
それだけではなく、
自分たちの経験をもとにして、
他の子どもたちの未来をも守ろうとしています。
アディさんは大きな器と行動力を持っている、
素晴らしい女性ですね。