うっかりから運命の出会い
ある朝のこと。
ナイジェルさんは仕事に遅れそうだったので、
窓を開けたまま出かけてしまいました。
仕事が終わり帰宅すると、
そこにまるで自分の家にいるように、
椅子でくつろいでいる猫の姿がありました。
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ナイジェルさんは、猫を飼っていません。
いないはずの訪問者がいたので、
ビックリしたとは思いますが、
ナイジェルさんは猫に対して、
怒鳴ったり追い出したりはしなかったようです。
くつろいでいる猫は、
初対面のナイジェルさんにある要求をしました。
訪問者の要求
猫に首輪は付いていません。
この子は「ミャオミャオ」と、
ナイジェルさんの後を追ってきました。
どうやらお腹を空かせている様子。
キャットフードと水を与えた時の様子を、
ナイジェルさんは次のように語ります。
「すごく嬉しそうだったよ。食べながらミャオミャオ、ゴロゴロしていたよ」
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あまりにも人懐っこい猫なので、
ナイジェルさんは近所に聞き込みをしてみました。
しかし、猫を飼っている人はいなかったのです。
翌日マイクロチップを確かめに、
動物病院へ行くとチップは無く、
お腹の虫とノミがいることが判明。
そのため駆除薬を処方され、
ワクチン接種などの処置を受けました。
どうやらこの猫は、野良猫だったようです。
バディ
ナイジェルさんは、
猫の名前に「ガト」と「バディ」
を考え付きます。
猫はバディに反応したので、
バディと名付けられました。
すっかり家にも慣れて、
探検が始まりました。
次の週もナイジェルさんは、
近所で聞き込みをしました。
しかし、
誰もバディのことを知らないのです。
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時間が経つにつれ、
バディはますますナイジェルさんに、
甘えるようになりました。
「バディは、遊んでいる時以外はいつも僕の上に座るんだ。」
と嬉しそうに語るナイジェルさん。
「この子は温厚で、本当にいい子だよ。新しい住み家を気に入っているようで、バディが自分で飼い主を決めたようだね。」
とも語りました。
偶然に開いていた窓。
バディはその窓の中に、
自分の居場所を感じとったのでしょう。
ナイジェルさんも、
思わぬ素敵な相棒に出会えてよかったですね。