エンジェル
オハイオ州に住むコートニーさんはある日、
「Cleveland Animal Protective League」
という動物シェルターを訪れました。
その時にふわふわの毛を持った、
タキシード柄の猫がコートニーさんの膝に、
飛び乗ってきたのです。
エンジェルという名前の猫でした。
後日またそのシェルターに行ったところ、
エンジェルはコートニーさんを待っていたようで、
コートニーさんが来たのがわかると、
エンジェルは玄関で出迎えてくれたのです。
まるで、
コートニーさんが連れて帰ってくれるのを、
分かっているようでした。
その日からエンジェルは、
コートニーさんのそばを離れなくなりました。
片時も離れない
コートニーさんとエンジェルは、
それからいつも一緒でした。
エンジェルは彼女の後をついて歩いて、
すきあらば彼女に抱っこをせがみます。
コートニーさんもまた、
そんなエンジェルが大好きです。
そしてコートニーさんが妊娠した時も、
エンジェルは彼女の心の支えとなりました。
エンジェルはまるでボデイガードのように、
コートニーさんがシャワーを浴びている時も、
ドアの外でじっと出てくるのを待っていたそうです。
赤ちゃんが生まれると、
エンジェルは赤ちゃんのそばにいて、
温めてくれました。
もう立派なお兄ちゃんですね。
新しい家族
その後、
コートニーさんはマイケルさんと、
結婚式を挙げることになりました。
もちろんエンジェルも、
結婚式に出席します。
「エンジェルは、私の最初のかわいい子だと思っているので、絶対に式に参加させたかったのです。」
とコートニーさんは語ります。
写真家のアイリーンさんは、
この話を聞きつけて撮影に訪れました。
コートニーさんのお父さんが、
エンジェルを抱いてバージンロードを歩きました。
エンジェルはとても落ち着いていて、
堂々と式に参加していました。
結婚式に参加したゲストの人たちは微笑ましく、
エンジェルを見守りました。
夫婦と赤ちゃんにエンジェルも加わった、
新しい家族の誕生です。
タキシードの柄が、
結婚式にとても似合っていますね。
エンジェルはこの家族の中心となって、
幸せに生きて行くことでしょう。