どん底のストリートミュージシャン
薬物依存症のホームレスだったジェームズさんは、
ストリートミュージシャンで得る僅かな収入で、
その日を生き延びていました。
そんなある日、傷だらけの野良猫
「ボブ」と出会います。
ジェームズさんには家も定職もありません。
お金だってほとんどないに等しいにも関わらず、
彼は猫を治療するためになけなしのお金をはたいて、
ボブを動物病院に連れていったのです。
薬物依存を治すために病院に通っていましたが、
ボブの病院代を作るために薬物治療をいったんやめ、
禁断症状が現れてもボブの為に必死に耐え抜きました。
大逆転
ジェームズさんの苦労のおかげで、
ボブの怪我は順調に良くなっていきました。
元気になったボブを見て、
他の人に譲ろうと考えていましたが、
ボブは彼の傍から離れようとしませんでした。
そうして路上で歌うジェームズさんの近くに、
座るようになったのです。
ふたりの噂は瞬く間に広がり、
様々なメディアに取り上げられるほど人気者になったのです。
2人の物語は書籍化もされました。
その後は部屋を借り、
以前のようにお金に苦しむこともなったにも関わらず、
2人は今もストリートミュージシャンで、
生計を立てているそうです。
お金では変えられないものがあるのだと、
世間に示してくれているかのようですね。
ジェームズさんの夢は、
プロのミュージシャンになること。
そしてボブは、
彼の夢を傍で応援しています。
相棒と一緒ならどんな困難にも立ち向かえる、
彼らの強い絆は世界中の人々に感動を与えました。